グループGの最終戦、コートジボワールは北朝鮮相手にポルトガルが取った7点以上を取って、もう1試合でブラジルがポルトガルに2点以上取って勝ってくれれば決勝ラウンドに進出可能になるというかなり厳しい条件。それでも、可能性があるということで、まずは積極的に試合に入る。  
14分に、左サイドバックのボカ(シュトットガルト)のクロスをMFヤヤ・トゥレ(バルセロナ)が決めてまずは1点。さらに20分に同じく、ボカからのクロスをFWドログバ(チェルシー)がシュート、これはバーに防がれるが、こぼれ球をMFロマリック(セビージャ)が頭で押し込み、2点目。これでポルトガルの再現かと思わせるが、北朝鮮も二度と同じ失敗はしないとばかりに、守りにさらに重点をかける。20分までは、コートジボワールの速さに惑わされたが、2点取られ北朝鮮の学習は完了。シュートは打たせるが、ゴールは割らせない。

後半に入っても、試合のペースは変わらず、コートジボワールの攻めに北朝鮮の守りという構図が続く。チョンテセもせめて1点とばかりにゴールを狙うが、決めきれない。81分に絶好のチャンスを得るが、満足のいく形でボールを蹴ることができなかった。その直後の82分にまたもボカがきれいなクロスをあげると、64分にFWケイタ(ガラタサライ)に代わって、途中交代で入ってきたFWカルー(チェルシー)が走り込んで、足でボールを押しこみ、コートジボワールに3点目。エリクソン監督の狙いが実った形だが、残された時間は少ない。

結局、5分のロスタイムにも追加点は生まれず、試合は3−0でタイムアップ。コートジボワールとドログバのW杯はここで終わった。
北朝鮮とチョンテセは、貴重な体験をこれからどう生かすのか楽しみでもある。

◇北朝鮮 0−3 コートジボワール
[得点] 14分:ヤヤ・トゥレ、20分:ロマリッチ、82分:カルー


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