フランス・ソワール紙が17日夕にウェブ版で報じたところによると、元フランス代表DFのバジール・ボリ氏(42)が17日朝、背任などの容疑でフランスの経済警察に身柄を拘束され、取り調べを受けている。

 ボリ氏は、1982年にオセールでプロデビュー。1990年に移籍したマルセイユでは、ジャン=ピエール・パパン、ディディエ・デシャンらとともに黄金時代を築き、93年には欧州チャンピオンに輝いた。ACミランとの決勝戦ではヘディングで決勝点をあげた。

 その後、グラスゴー・レンジャーズ、モナコを経て、1996年には浦和レッズに入団、シーズン合計で公式戦32試合に出場し5得点と活躍したが、ヒザの故障が悪化し翌年に現役を退いた。フランス代表としては45試合に出場した。

 引退後は企業経営や政治に関心を示し、一昨年からはフランス与党UMPの共同開発局で全国書記官を務めていた。昨年には、レジオン・ドヌール勲章シュバリエ(第五等)を授与されていた。