10日に行われたピアチェンツァとの練習試合で、インテルは思ったような成果を得られなかった。1−2で試合を落としただけでなく、期待していたFWマルコ・アルナウトビッチが公式戦で起用できるほどのコンディションではないことが再度はっきりしたためだ。

そのため、インテルはかねてから獲得の噂があるラツィオのマケドニア代表FWゴラン・パンデフに対する関心を強めている。ラツィオはインテルに対して、300〜400万ユーロ(約4億〜5億3000万円)の移籍金と下部組織の選手2人を要求しており、インテルはこれに応じる構えだという。

1月にアフリカ・ネーションズカップが開催されるため、インテルはエースのサミュエル・エトーを一時的に手放さなければならない。そうなると、インテルのアタッカー陣にはたちまち不安がよぎることになる。

リカルド・クアレスマとマンシーニは、今シーズンも期待外れ。マリオ・バロテッリは頻繁に起用されているものの、ジョゼ・モウリーニョ監督は「戦術理解が足りない」と語っており、先発起用にはリスクがあると考えている。ダビド・スアソの武器はスピードに限られているため、状況次第での選択肢だ。それに加えてアルナウトビッチが起用できないとなると、信頼できるのはディエゴ・ミリート一人だけということになる。インテルがパンデフ獲得を目指す理由は十分にあるだろう。