インテルのジョゼ・モウリーニョ監督は3日の記者会見で、チャンピオンズリーグで7試合勝ち星がないことについて、「我々は70試合勝っていないかのように言われるが、別のチームは6試合勝っていないのに2、3試合だけのようだ」と述べ、インテルとユヴェントスに対するメディアの違いを指摘した。

だが、ユーヴェのチーロ・フェッラーラ監督は4日の記者会見で、インテルの指揮官に反論している。ここしばらくは沈黙を保っていた同監督だが、モウリーニョ監督の批判から自身とチームを守るために、ついに声を上げたのである。

「(バイエルン・)ミュンヘンとのドローは価値がある。“傑作”などと称賛されてはいないと思うがね。バイエルンが普通のチームだとも思わない。(CL開幕戦で引き分けた)ボルドーも同じだ」

「一つ言っておきたい。自分たちのことだけを見るようにしようじゃないか。なぜモウリーニョが毎週ユーヴェのことに言及するのか、私には分からなかった。理解しようとしたよ。彼はトップレベルのチームを持っており、トップレベルの選手たちを選んでいる。そして彼は、トップレベルの指揮官だ」

「常に勝利を期待するのは普通のことだよ。だから、ドローに対する批判が大きくなる。だが、ここトリノだって決して甘いものじゃないと断言できるよ。我々はユーヴェだ。インテルとまったく同じ状況にあるんだよ。ユーヴェが常に騒がれるようにならなくなったら、私だってうれしいさ」

フェッラーラ監督は紙を取り出し、いくつかのデータを読み上げるという“モウリーニョ・スタイル”で、次のように続けている。

「日程については、インテルは今月、日曜、土曜、そして木曜に試合をした。ユーヴェのリヴォルノ、ジェノア、ボローニャ戦と同じだ。どこかが優遇されているとか、ユーヴェが有利だとかいうことはない。インテルとの勝負はピッチの上だけであってほしいんだよ

「モウリーニョは間抜けではないが、私だってバカじゃない。指揮官としての経験は少ないが、私は1984年からサッカー界にいる。そして常に、自分たちのことを考えろと教えられてきた。ただ、騒動になることを避けた2、3度の機会を経て、今回は考えていたことを言うことにした」