(C)「すべては海になる」パートナーズ
 俳優、柳楽優弥の2年半ぶりとなる映画復帰作「すべては海になる」が2010年新春に公開されることが決定した。

 本作は柳楽優弥と「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」でカンヌ国際映画祭批評家週間を沸かせた佐藤江梨子のダブル主演映画。柳楽は、荒廃した家庭環境で生きながらも、かろうじて読書を支えにし、書店員である夏樹(佐藤)とかけがえのない関係を築いていく男子高校生を演じている。

 撮影は4月中に完了しており、柳楽は「初日は確かに緊張したけれど、僕は現場にいること自体が大好きなのでそれだけで十分楽しめました」と久しぶりの映画撮影を満喫した様子。「今回は一見普通のようで個性的な役なので、通り一遍の役作りはいらないと思い、特にはしていません」と話し、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を日本人初史上最年少で受賞した柳楽の演技に期待が高まる。共演の佐藤は、「柳楽くんは普段は大人っぽいんですけど、今回はうんと純真な高校生役を演じていて、こういう若い役をきちんとできる柳楽さんに感動しました」と絶賛している。

 映画「すべては海になる」2010年新春全国ロードショー予定。

「すべては海になる」ストーリー
夏樹(佐藤江梨子)は大型書店に勤める書店員。10代の頃、愛というものを理解できず、生きづらさを感じていたが、本によって救われた経験があり、そのこともあって今彼女は独自の本棚を作り、自分のコーナーとしている。夏樹の作る本棚に魅せられた客がその書店には集まってくる。そのなかのひとり、中年の女性が事件を起こす。それがきっかけで夏樹は、彼女の息子、光治(柳楽優弥)と出会う。光治の家庭は荒廃しており、光治もまた本を支えに生きていることを知り、二人はかけがえのない関係を築いていく。本を通してつながる書店員と少年との物語。

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