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「メールさえあればファックスなんて不要」と考えている人は少なくないが、ファックス専用機を全廃できない事情もある。
資料を電送するのに、メールアドレスのわからない相手と電話で「エスイーエーケーアット・・・・」などと口頭で告げるのは隔靴掻痒の感があるし、伝え間違いも起きやすい。やはり数字列のみで伝わるファックスのほうが確実だし、送ったという証拠も残る

また、ビジネスの現場では、WordとExcelとPowerPointの元データから出来ている資料をPDF化して送っても、順序が分からないので、最初から手元にある紙資料に鉛筆で資料順番を書いてファックスしたほうが早い。
一方で、ファックスとプリンタ専用機は、室内で結構なスペースを占拠している上に、電気代もかかるので、なるべくなら数を減らしたい。そんなニーズに応えるべく、メールとファックスのそれぞれの利点を取って、快適に書類管理が出来る方法を検討してみたい。



まず、ファックス受信環境については、D-FAXが安価で便利だ。2500円の初期登録料だけで利用でき、020で始まる専用番号が交付される。送信側は020-****-****という自分の番号あてに普通にファックスを送ってもらえば、その内容がメールで受信できる。

外出先でファックスを受信して印刷したい場合は、クロネコ@ファックスのほうがよいかもしれない。ファックス受信をメール(ケータイ)で通知を受けたら、ただちに近くのコンビニ端末で印刷できる。こちらは初期費用は無料で、プリント1枚当たり100〜280円を支払う仕組みだ。

続いてPCからの送信環境については、BIGLOBEのFAX配信サービスが便利だ。配信先のFAX番号@fax.biglobe.ne.jpあてにメールを送るだけで、相手先のファックスに届く。料金は1枚当たり42円(国内の場合)だ。

これらのサービスを適宜組み合わせて使うことで、ファックス専用機の全廃は無理でも相当数減らせるはずだ。たまにしかファックスを使わないという個人ユーザーなら廃止することも可能だろう。

続いてPCプリンタであるが、企業ユースでの廃止は無理であろう。顧客への見積もり資料や請求書・領収書などの電子化は一部で実験的な導入は始まっているが、普及はまだ当分先である。せめて社内文書だけでもグループウェアやポータルを活用することで、紙資源の節約を図るくらいである。

一方で、プライベートユースでは全廃しても差し支えないユーザーも多いと思われる。PDFビューワが搭載されているケータイが普及し、単にケータイに添付メールを送れば用が足りてしまうことも多い。
かつてパソコン習得の重要なインセンティブだった年賀状印刷は、年始挨拶文化そのものが年々衰退気味であるし、挨拶状ドットコムのようなサービスもあるので、デザインだけは自分で気合いを入れて作成し、プリントは外注したほうが早くてキレイである。

もちろん、室内スペースに余裕があるのならば、プリンタ/ファックス専用機があったほうが便利であるが、2008年のキーワードの一つでもあった「エコ」を今後も推進するのであれば、身近なところからのペーパーレスを考えてみてもよいのではないだろうか。

(編集部 真田裕一)

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