音楽座ミュージカル/Rカンパニー公式サイト

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小室哲哉の逮捕をうけて有線放送での放送自粛、CDショップでの小室楽曲の販売中止など波紋が広がっているが、この影響はミュージカルにまで影響していた。
12月18日より公演を予定している『マドモアゼル・モーツァルト』を製作するヒューマンデザインに取材を行ったのでその内容をご覧頂きたい。
インタビューに答えて頂いたのはヒューマンデザイン取締役チーフプロデューサーの石川聖子氏。


記者 モーツァルトは女という設定なのですが、何故そのような設定に?
石川 福山康治さんという方のコミックスが原作です。1991年に初演を行ったのですがとても話題になったんですよ。その年は丁度モーツァルト没後200年で。
記者 モーツァルト役は女性なんですよね。それでも男のフリをしているという。
石川 そうです。エリーザという女性で、その時代は女性の作曲家は認められていなかったのです。男として育てれば才能も開花するし経済的にも豊かになる。それで生まれたのがヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトなんです。
記者 こちらモーツァルトの曲が劇中に流れるんですか?
石川 凄く流れますよ。モーツァルトの曲と小室哲哉さんの曲が半々です。
記者 小室哲哉も作曲してるんですか。
石川 はい、小室さんオリジナルの曲があります。またモーツァルトの曲を編曲もしてるんです。自分の曲にモーツァルトの曲を入れたり、完成度の高い曲になっています。
記者 今回の小室哲哉逮捕の事件で各所が自粛してる中で公演に踏み切ったのは何故でしょうか?
石川 ミュージカルって音楽を切り離すことができないです。小室さんの音楽があってこそのマドモアゼル・モーツァルトなんです。その要素だけを取り除くことなんかできないので、公演するか中止にするかの二択しか無いんです。私たちは、小室さんが起こされた事件と作品は別だと考えています。
記者 ということは今回CD屋や有線が自粛してる中で『iTunes Music Store』で小室哲哉の関連の曲が売れていたりするんですよね。それと同様に貴重な曲になるんじゃないでしょうか。
石川 そうですね、小室哲哉の(新しい)曲を聴こうと思ったら今回の公演に来て貰うしかないですね。
記者 小室哲哉ファンへもお勧めですか。
石川 ファンの方からもメールで「上演してくれることはとても嬉しい」という声を沢山頂きました。ただ、主催のテレビ局が降りてしまったり毎回協力して頂いている企業も降りてしまったりと経済的には困難な場面に立たされました。チラシやポスターもCMも作り直しをしましたから。
記者 そのときにまたほかのマスコミが取り上げるかもしれないですよ(笑)。
石川 今回は日刊スポーツさんと日刊ゲンダイさんから公演するのかという問い合わせが来ました。あとファンの方からも「上演しない方がいいのでは」と言う意見も少ないながらも来ています。音楽座ミュージカルの将来的なことを考えたら今回は上演を中止した方がいいという意見ですね。大変ありがたいです。こういうご意見の方たちとはひとりひとりお電話でお話させていただきました。
記者 「小室哲哉が作ってるから」と言うそこだけをピックアップされるよりも作品そのものを評価して欲しいですね。
石川 そうですね。作品は日本のオリジナルミュージカルとして高い評価を受けています!
記者 じゃあ最後に。小室哲哉の曲は流れますか?
石川 はい、流れます。お約束します! 彼は素晴らしい曲を書いてますよ。
記者 これでファンの方も安心ですね。 ありがとう御座いました。

と、今回の事件で公演が中止されるのでは? と懸念されていた『マドモアゼル・モーツァルト』の公演について、ヒューマンデザインではご覧のように予定通り行うという。もちろん小室哲哉氏の曲も流れるぞ。
取材後に『マドモアゼル・モーツァルト』で使われている小室哲哉氏の曲を聴かせて貰ったが、ミュージカルにマッチした素晴らしい曲だった。これはさすがに葬れない……。
ミュージカルファンも小室哲哉ファンもいろんな意味で注目される公演になりそうだ。

■ 東京公演 東京芸術劇場 中ホール 2008年12月18日(木)〜28日(日)
■ 神奈川公演 グリーンホール相模大野 2009年1月31日(土)・2月1日(日)


参照:音楽座ミュージカル/Rカンパニー公式サイト
関連ブログ:あんことぶき
関連ブログ:KUMILA BLOG
関連ブログ:馬面日記
関連ブログ:YOSHIDA TOMOWS
関連ブログ:感じるこころ

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