EOS 50Dを手に持つ、俳優の渡辺謙氏

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キヤノンは2008年8月26日、都内 キヤノンホール Sにおいてデジタル一眼レフカメラ「キヤノン EOS 50D」をはじめとする、デジタルカメラとコンパクトフォトプリンターの新製品発表会を開催した。「キヤノン EOS 50D」は約1,510万画素 CMOSセンサーと高性能映像エンジン「DIGIC 4」を搭載し、さらなる高画質と高速画像処理を実現した。

トークセッションでは、中井美穂さんを司会進行役に同社のコミュニケーションパートナーである俳優の渡辺謙氏が日常生活でカメラとどのように関わっているかをフォトグラファー立木義浩氏との会話を交えながら紹介した。

■ハイアマチュア機としてふさわしい性能 - キヤノン 真栄田氏
昨年の全世界でのデジタル一眼レフカメラ市場は、市場全体が大きく伸張し、対前年比約43%増の約750万台に達した。2008年も「EOS Kiss X2」や「EOS Kiss F」をはじめとする同社のデジタル一眼レフカメラのラインアップがユーザーから高い評価を得ていることに加え、各社から新製品の投入が相次いでいることから対前年比で約17%増の約880万台へと、さらなる成長が見込まれている。このような背景を踏まえ同社はデジタル一眼レフカメラ「EOS 50D」を9月下旬より発売する。

「EOS 50D」は「EOS 40D」の上位機種にあたるミッドクラスのデジタル一眼レフカメラ。新たに自社開発した約1,510万画素CMOSセンサーと新設計の高性能映像エンジン「DIGIC 4」により、さらなる高画質と高速画像処理とを実現した。価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディのみで15万円前後の見込み。

ISO感度は常用設定の100〜3200※1に加え、拡張設定にISO6400、12800を用意することで、幅広い撮像領域に対応できる。また高速データ転送を可能にしたCFカードの新規格CFA 4.1 UDMA Modeに対応。約6.3コマ/秒※2で約90枚※3の連続撮影が可能。
写真1 キヤノン株式会社 取締役 イメージコミュニケーション本部長 真栄田雅也 氏

真栄田氏は「EOS 50Dは画質・使いやすさがともに進化し、ハイアマチュア機としてふさわしい性能を実感していただける機種に仕上がっているものと考えている」と、「EOS 50D」が単に高性能であるだけでなく、扱いやすい機種であることを強調した。

キヤノンは「EOS 50D」を市場に投入することにより、エントリーからプロまでのラインアップにさらなる厚みを加え、本格的に写真を始めようとする人からハイアマチュアまで含めた幅広いユーザーのニーズに対応していくとしている。

EOS 50Dをはじめ、新製品の説明が終わると、中井美穂さんの司会によりゲストの渡辺謙氏と立木義浩氏がステージに登場した。

渡辺謙氏は「デジタルになって性能も上がって自分が思ってもみないような写真が撮れています。いろいろなところに持っていっていろいろな瞬間の写真をあますことなく撮りたいです。年末にアフリカに行くので、おそらく撮影旅行になるのではないかと思います」と、写真の楽しみ方を語った。

立木義浩氏は「いろんな人に見て頂いたり、人をたくさん撮ってお礼の意味で写真を差し上げるのが一番勉強になると思います」と、独自の冗談を交えながら写真の楽しみ方を語った。
写真2 俳優の渡辺謙氏写真3 俳優の渡辺謙氏(中央)とフォトグラファー立木義浩氏(左)、司会の中井美穂さん(右)

※1 ISO感度は推奨露光指数
※2 CIPA基準
※3 キヤノン基準のUDMA対応CFカードを使用してJPEG・ラージ/ファイン、高速連続撮影にて撮影。UDMA非対応カード使用時は約60枚。カメラ内表示は60枚


■手ブレ補正の実力を実感 - タッチ&トライコーナー
会場に設けられたタッチ&トライのコーナーでは、今回発表された「EOS 50D」やコンパクトデジタルカメラ、フォトプリンターの実機を実際に触れることができた。

「EOS 50D」と同時に発表された手ブレ補正機構の高倍率ズームレンズ「EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS」のデモを行っていた。レンズ内のISユニットで手ブレ補正を行うので、写真だけでなく、ファインダー像もブレずに快適な撮影ができる。

「EOS 50D」の高性能映像エンジン「DIGIC 4」は内部で最大35人分の顔を検出できる。「EOS 50D」はそのうちの1つにAFフレームを表示する。
写真4 レンズ内手ブレ補正のデモ写真5 顔認識のデモ


EOS 50D 製品情報
キヤノン