沖縄尚学が9年ぶり2度目の優勝に輝いた第80回選抜高校野球大会。今年も熱戦に次ぐ熱戦、そして番狂わせの連続もまた、甲子園を盛り上げる要因となった。

さて、甲子園を盛り上げた要因といえば、智弁和歌山バッテリーも忘れてはならない。3月30日に行われた3回戦・宇治山田商(三重)戦で、8回ピンチの場面に、捕手・森本が投手・林の頬にキスをして話題になった“甲子園ラブシーン”だ。

そんな純愛バッテリーの結末は、2日の準々決勝で東洋大姫路(兵庫)に敗れただけに留まらず、高野連からも注意を受けるという厳しいもの。当初は、林をリラックスさせるための「おまじない」だったキスも、全国にその模様が流れたことで高野連に苦情が殺到。事態を重くみた高野連が智弁和歌山に注意を促したのだ。

これにより、智弁和歌山の三宅修二野球部長は「今後一切、そういう行為はやめるように言いました。相手に失礼」 とのコメントを残し、バッテリーに“キス禁止”を命じていた。

敗戦後、渦中の捕手・森本は「キス禁止?それは関係ありません。僕が攻守で流れを悪くしてしまった」とがっくりうなだれたが、思春期の高校生にとっては何ともつらい“キス禁止”令だったか。
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