“Marca.com”の読者が実にはっきりした見解を示した。同サイトは“21世紀で最悪の移籍となったのは誰か”というアンケートを実施。その結果、21世紀の入り、スペインのクラブが行った大失敗の移籍ナンバー1というありがたくない名誉に輝いたのはジョナサン・ウッドゲイトとなってしまった。

 04-05シーズンにニューカッスルから2000万ユーロ(約32億5500万円)でレアル・マドリーに移籍したウッドゲイトだが、加入直後にケガをし、シーズンを棒に振ることに。05-06シーズンになりようやく復帰を果たすが、細かいケガが続き試合に出場することはほとんどなかった。その翌年にはカペッロ前監督の構想から外れ、ミドルスブラにレンタルされることになり、そのまま完全移籍をしている。度重なるケガで在籍していた2シーズンでわすか9試合にしか出場していないことから考えると2000万ユーロを支払ったレアル・マドリーにとっては獲得大失敗である言える。

 ウッドゲイトに続いたのはこれまたレアル・マドリーが獲得したエイビル・バリッチ。当時監督を務めていたトシャック監督の個人的な要請で1800万ユーロ(約29億2800万円)をはたいて獲得したが、その金額に見合った活躍をすることはなかった。そして、アトレティコ・マドリーが獲得したソサがこれに続いた。安定感の欠いたパフォーマンスに加え、無礼な言動、そしてファンとの暴力問題などピッチ外で話題を振りまくことの方が多かったソサ。そういった点が理由に挙げられるだろう。

 バルセロナからはガスパール政権時代に大金をはたいて獲得したものの、ファンを納得させることができなかったクリスタンバル、ロッチェンバック、ジオバンニの3選手がランクインした。

マルカ読者が選ぶ世紀の大失敗移籍ベスト10

1位:ウッドゲイト(レアル・マドリー)37.13%
2位:バリッチ(レアル・マドリー)10.99%
3位:ソサ(アトレティコ・マドリー)9.58%
4位:クリスタンバル(バルセロナ)9.45%
5位:クライファート(バレンシア)8.54%
6位:ロッチェンバック(バルセロナ)8.25%
7位:ピリパウスカス(アトレティコ・マドリー)5.76%
8位:タバーノ(バレンシア)5.53%
9位:ジオバンニ(バルセロナ)3.86%
10位:アルテタ(レアル・ソシエダ)0.9%

 ファンは加入してくる選手に期待する。しかし、その移籍金に見合う活躍がなかったり、ピッチ外で話題をふりまき肝心のプレーは今ひとつという選手には失望するのも当然。そういう意味では当然の結果となったと言えるのかもしれない。

(スペイン通信)