ヤンキース、A・ロッド執筆による子供向けの絵本が米国時間の6日に、書店で発売を開始する。ニューヨークの地元紙「NYデイリー・ニュース」紙の電子版は5日付けで、ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手が、子供向けに執筆した絵本「Out of the Ballpark」が、6日から店頭で発売を開始すると報じた。日本では、同僚の松井秀喜外野手が今月17日に書き下ろし「不動心」の発売を開始するが、それに、一歩先んじた格好だ。

 同紙によると、ロドリゲスは04年に誕生した娘、ナターシャちゃんが1歳の誕生日を迎える頃、子供に本を読むことが、いかに発育に重要な効果を及ぼすかを認識し、それが、執筆作業に取り掛かるきっかけとなったという。

 「Out of the Ballpark」は、アレックスという名前の野球の大好きな男の子の話で、「僕のような弱者(Under Dog)でも、成功できたのだから、君だって頑張ればやれるということを伝えたかった」とロドリゲス。マイアミの地味な地域で、片親に育てられて成長した環境から、一躍、大リーグのスターになった自らの経験が、メッセージの根底にあるという。

 本が店頭に並ぶ米国時間の6日、ロドリゲスは、午前中に2本のテレビ出演をこなし、午後には、マンハッタンの5番街にある大手書店など数箇所を回り、プロモーションを行う予定だ。【USA通信】