大坂なおみ 2019年に挑むのは「2度目のGSタイトル」のプレッシャー。シャラポワも乗り越えたハードルに挑戦

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今年、3月の「BNPパリバ・オープン」のほか、「全米オープン」で大坂なおみ(日本/日清食品)は見事に優勝した。男女を通じて日本人としては初めてグランドスラムシングルスのタイトルホルダーとなったほか、世界ランキングでも日本女子選手として最高タイとなる4位につけるなど大活躍を見せた。

インタビューなどでみせるキャラクターでも人気を博したが、大坂は「全米オープン」での活躍後も「何週間も経つにつれ、間違いなく自分の実力を示したいという気持ちを持つようになった」と発言するなど積極的に取り組む意欲を見せている一方で、注目を集めるが故の重圧にも挑むことになりそうだ。


その大坂は2019年、元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)ら強豪も乗り越えてきた2度目のグランドスラムタイトル獲得へ挑む。


大坂は今年の「全米オープン」では、2017年のファイナリストであるマディソン・キーズ(アメリカ)を準決勝で破り、決勝戦でも自身の憧れの選手でもあるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に6-2、6-4で勝利。グランドスラム女王の座に就いた。


ただ、大坂が今後自身の実力を証明していくには、グランドスラムでのシングルス優勝を成し遂げたからこそ向き合わなければならないプレッシャーもありそうだ。


特に、自伝「アンストッパブル」でのシャラポワの言葉がその一端を的確に表しているようだ。


同選手によれば、「時が経つにつれて、プレッシャーは高まっていく。2番目のグランドスラムで優勝しなければならない。一度グランドスラムで優勝したのだから、単なる本命以上の存在だとみなされるだろう」といい、タイトルホルダーだからこそ直面するプレッシャーの存在を指摘。


ただ大坂自身はまだ「実力を示したい」と語っており、モチベーションは高そうだ。またWTA(女子テニス協会)公式サイトによれば、SNSなどでの大坂の発言と自身の目標がそうした意欲を掻き立てる一つの要因にもなっているという。


大坂は「トーナメントで負けると人々は、ああ大会でまだ勝ったことがないんだなと言うだろうし、もしグランドスラムで優勝したことがなければ、ああグランドスラムで優勝したことがないんだなと言うだろうし、そして、グランドスラムで一度優勝すれば、 ああまだ一度しかグランドスラムで優勝してないんだなと言うかもしれない」と自身の考えを語っている。


その上で、「きっともっと上手くならないといけないと感じるし、自分の実力を示したいと思わせているものの一つだ」と話している。


すでに2019年は「全豪オープン」前に2大会に出場するなど予定を固めつつある大坂だが、来シーズンにさらに世界を驚かせる活躍をするか見守りたい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」の大坂なおみ
(Photo by Suhaimi Abdullah/Getty Images)