7人の子を抱え妊娠中のシングルマザー、窮状を訴えるものの…(画像は『real fix 2018年11月15日付「Jobless Mum-Of-Seven Who Is Pregnant With Twins Demands Bigger Council House - Because She Has Uneven Floors, No TV And Lives Near A Road」』のスクリーンショット)

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大勢の子供を抱えながら政府に生活保護を頼っている家族が存在するのはどこの国においても同じであろうが、このほど英スコットランドに暮らす7人の子を持つシングルマザーが、協議会が提供したアパートが不服で「もっと広い家に引っ越したい」と苦情を訴えた。しかし世間からは、この母親に対して非難の声があがっているようだ。『Mirror』『real fix』『The Sun』などが伝えている。

スコットランド中部ウェスト・ロージアンのバスゲイトに暮らす無職のシングルマザー、アラーナ・バーンズさん(38歳)には、スチュワートさん(20歳)、ブライアンさん(19歳)、ケイトリンさん(16歳)、リーさん(15歳)、ケイデン君(7歳)、スティーヴン君(4歳)、アリーシャちゃん(2歳)の7人の子供がいるが、今は双子を妊娠中で来年3月に出産予定である。

今年8月、バーンズさん一家は今住んでいる場所から11kmほど離れたリビングストンにある賃貸住宅で暮らしていたが、大家が物件を売りに出すことを決めたためにその家を出なければならなくなった。以降、子供たちを連れて数軒のホテルを転々として1か月暮らしていたが、ウェスト・ロージアン協議会は現在の住居となるバスゲイトのアパートを供給し、9月20日に一家はそこに移り住んだ。

しかし、パブの上にあるこの4ベッドルームのアパートに住んで以来、アラーナさんは苦情を協議会に訴え続けているようだ。アラーナさん曰く、家族8人が暮らすには4つの寝室だけでは手狭であり、しかも寝室の1つは天井からの水漏れがあって使えないという。更には往来の激しい道路に面して建てられたアパートのために、子供たちが外に出て遊ぶこともできず、裏手には駐車場があるため安全とはいえない。かといって家に閉じこもりがちになる子供たちのための娯楽となるテレビはアパートにはなく、床はデコボコしていてまるでボートの上にいるか坂を上り下りしているような気分になる。郵便物も届かないし、近隣住民もうるさい。よってもっと広い家に住まわせてほしいと要求している真っ最中なのだ。アラーナさんはメディアにもこのように訴えた。

「何週間ももう同じ状態が続いているんです。協議会に天井からの水漏れのことを話しても、連絡すると言われたまま返事が来ません。そんな寝室で寝るのは安全ではないですから、3つの寝室で家族が生活しているといった状態です。こんなのバカバカしすぎますよ。今では数人の子供たちとの関係まで悪化しました。カーペットだってアイロンで焦げた跡があってそこに食べ物が詰まっているし、ヒーターだってちゃんと使えるのは3つだけなんです。廊下にはヒーターもありません。それに家具付きというけれど、ソファとベッド、冷蔵庫と洗濯機しかないんですよ。」

窓の隙間風でアパート内が寒く、部屋を暖めるために電気代もかかると苦情を訴えるアラーナさんは、毎日の電気代30ポンド(約4,400円)の請求にも納得いかない様子だ。

「朝6時半に全員起床して、子供たちはリビングストンにある学校まで行かなければならないので7時半には迎えのタクシーが来るんです。テレビもない状態で生活しているのに、毎日30ポンドも電気代がかかるなんて信じられません。たぶん誰かが私たちの電気を使っているんです。子供たちを育てられるちゃんとした家に住みたい。この地獄のような生活から抜け出したい。子供たちもここでの生活に困難を感じています。私も毎日気持ちが沈むし、諦めようと思うこともありますが、子供たちのために協議会に訴え続けているんです。選択肢があればこんなところになんて住みたくもありません。ここじゃなければどこでもいいとさえ思っています。協議会にはできるだけ早く解決してほしい。」