「リーガルV」ファン釘付け作戦?野球延長の末、突然の休止告知に怒りの声

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 テレビ朝日による告知の遅さに視聴者から怒りの声が集まった。

 同局は11月1日、プロ野球の日本シリーズ「ソフトバンクvs広島」第5戦の生中継を延長したことで、毎週木曜21時から放送中のドラマ「リーガルV 〜元弁護士・小鳥遊翔子〜」第4話の放送を突如中止する決断を下している。

 初回平均視聴率が15%を記録し、第2話では18.1%にも到達する好成績を収めていた米倉涼子主演の人気ドラマ「リーガルV」だが、当然ながら多くのファンは同日の第4話放送を心待ちにしテレビの前に集合するも、テレ朝から野球の延長によりドラマ中止が発表されたのは21時45分のこと。

 遅すぎる中止宣告と、そもそもプロ野球中継に延長は付き物であることから、リーガルVファンによるクレームと不満の書き込みがネットニュースやツイッターにおいて凄まじい勢いで氾濫する事態となった。

「日本シリーズのスタートが18時半で、『リーガルV』の放送開始が21時というのは“そもそも実現不可能”というのが大方の野球ファンの声であり、テレビの前で待ちぼうけを食らった同ドラマのファンの怒りも無理からぬところです。テレビ朝日は1日に放送する予定だった第4話を翌週に回すことを発表しましたが、これを21時45分に伝えたことで、45分間にわたって“リーガルVファン”に野球中継を鑑賞させることに成功したという意地悪な解釈もできますね。実際、ネット上でも『楽しみにして待ってたのに』『視聴率主義のダサい手段。休止なら予め知らせるべき。やり方が姑息すぎる』『急に休止って言われてもドラマを待ってたファンに失礼では?』『リーガルVを早々と野球中継で中止にしたらチャンネルを合わせる人がいなくなるので期待を持たせておく手段でしょ』という反発の声が続々と集まっていますよ」(テレビ誌ライター)

 一昔前であれば、野球中継の延長によって週末の映画なども容赦なく繰り下げ放送の“餌食”となっていたが、当時は野球人気が絶大であったためにクレームも少なかった。だが今は、野球離れとSNSの普及が重なり、全国のテレビユーザーの怒りが一気に表面化する時代。テレビ朝日は大量のファンを抱える貴重なコンテンツの扱いには慎重を期するべきだったといえるかもしれない。

(木村慎吾)