ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

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日本シリーズで無類の強さを誇るソフトバンク

 平成最後の日本シリーズが10月27日に幕を開ける。「パーソル CS パ」ファイナルステージで、リーグ王者の西武を4勝2敗で下した2位ソフトバンクは、球団史上9度目となる日本一を目指し、セ・リーグ王者の広島と対戦する。

 昨年に続き2年連続で日本シリーズ出場となるソフトバンクは、21世紀以降に出場した5度の日本シリーズを全て勝ち抜き、日本一に輝いている。

【21世紀以降ソフトバンクの日本シリーズ成績】
2003年 4勝3敗vs阪神 ※当時は福岡ダイエー
2011年 4勝3敗vs中日
2014年 4勝1敗vs阪神
2015年 4勝1敗vsヤクルト
2017年 4勝2敗vsDeNA

 2003年と11年は第7戦までもつれたが、14年の阪神、15年のヤクルトと対戦した日本シリーズはいずれも4勝1敗で勝ち抜き、昨年も3位から下剋上を目指したDeNAを4勝2敗で破っている。

 ちなみに21世紀に入ってから巨人、中日、日本ハムが、ソフトバンクと同じ5度日本シリーズに出場しているが、そのうち巨人が2度、日本ハムが3度、中日が4度、日本シリーズで敗れている。5度出場して5度日本一に輝いているソフトバンクが、いかに“日本シリーズ”に強いかが分かるだろう。

交流戦ではソフトバンクが西武を圧倒

 ソフトバンクと広島が日本シリーズで対戦するのは、南海、ダイエー時代を含めても初めてのことだ。ただ交流戦では、広島との対戦成績は通算35勝17敗4分とソフトバンクが圧倒している。

 今年も6月15日から17日にかけて本拠地ヤフオクドームで対戦したが、2勝1敗と勝ち越した。15日の試合では、今季セ最多タイの15勝を挙げた大瀬良大地投手から、4回までに7点を奪ってノックアウト。先発の千賀滉大投手は5回を投げて3安打11奪三振無失点で、広島攻撃陣の核ともなる“タナキクマル”から1本の安打も許さなかった。

 過去の対戦成績を見ても分かるように、広島との交流戦で負け越したシーズンは2015年の1度だけ。その他のシーズンは勝ち越しか5割の戦いを演じている。

 ともに黄金期のチームだが、大舞台の経験値ではソフトバンクがわずかに上回るか。真っ赤に染まった敵地マツダスタジアムから日本シリーズがスタートするが、2014年にはタイガースファンで埋め尽くされた甲子園での初戦に敗れながら、その後4連勝で日本一に輝いた経験もある。広島ファンの大声援に圧倒されたとしても巻き返しは可能だ。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)