<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目◇20日◇マスターズゴルフ倶楽部・兵庫県(6,528ヤード・パー72)>
「納得のいく、いいゴルフだったと思う」。「67」を叩きだし、トータル9アンダーの2位に浮上した菊地絵理香は1日を振り返り、そう言ってうなずいた。
菊地絵理香が可憐にドレスアップした姿を披露<女子プロ写真館>

この日はいい距離のパットが決まった。2番で6m、3番で4mを沈めて連続バーディ。さらに11番では8m、16番では7m。これに13番の残り133ヤードから直接入ったイーグルも加えて、ボギーは1つ。「ミドルパットが決まってくれました」とご満悦だ。
バーディパットを決めたパターは実は2日目から投入しているもの。「日本女子オープン」で3位に入るなど好感触を得ていたパターは「グリップを交換したらしっくり来なくなった」。だが、ここでスパッといくのが菊地の強さ。せっかくなので、と言わんばかりに「(最近)みんなが使っている。みっすー(成田美寿々)とかセンターシャフトを使って、結構入っていますしね」というスコッティ・キャメロンのセンターシャフト『Futura 5S』にスイッチした。すると、これが良い感じに決まってくれている。
「センターシャフトなので難しいですが、転がりが良いですね」。2日目の朝に雨が降った影響もあり、今週のグリーンは多くの選手が「重め」という状態。そこが“転がりの良い”パターとがっちりハマった。「短いパットのタッチはまだまだ」と全てが完璧とはいかないが、スコアには大きく貢献していると言っていいだろう。
「元々苦手だった」というマスターズゴルフ倶楽部もティショットの気持ち悪さを払拭しつつあり、「ショットは初日からいい」とこちらも状態は悪くない。首位を走るアン・ソンジュ(韓国)とは5打差。「追いかけるのは大変」と話すが、菊地が首位に立っていた「ヤマハレディース」で逆転された相手だけに、最終日も新パターでバーディを量産し、リベンジといきたい。(文・秋田義和)
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