サラリーマンの年収以上! 山手線ラッピング電車はいくらで可能? 車体広告の料金は高いのか、安いのか

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JR山手線でよく見る車体に広告を貼った宣伝車両は、ラッピング電車・ラッピング車両とも呼ばれている。こうした車体広告は、山手線以外の電車はもちろん、バスや航空機などでも使われる宣伝方法だ。

その中でも山手線の車体広告は乗降者数の多く、効果も計り知れない。

とくに最近の山手線の車体広告には、
・人気のスマホゲーム
・人気のアニメ
・人気のキャラクター
など一度見ただけで記憶にのこる広告が増えている。
また、車体広告をスマホで写真に収めるファンもいるなど、ファンの間でも大きな話題になることも多い。


車体広告を貼った山手線車両


ところで、この山手線の車体広告、いったい、いくらの価格でできるのか?
知っているだろうか?

東日本旅客鉄道(JR東日本)の子会社で、JR東日本の交通媒体管理などをおこなう「ジェイアール東日本企画」の公式サイトで、広告料金を知ることができた。

それによると、山手線における車体広告は、
なんと、ろっ、600万円から4,000万円とのことだ。
最低でも、サラリーマンの年収以上の金額がかかる。

11両編成の山手線E231系およびE235系の車体広告料金(すべて税抜き価格)は以下の通り。

●掲出期間:2週間
・1編成 600万円
・4編成 2,000万円
・10編成 4,000万円
●掲出期間:4週間
・1編成 800万円
・2編成 1,500万円
・4編成 2,800万円
●掲出期間:12週間
・1編成 1,600万円

広告面積の制限などは設けられているものの、この広告料金には原則、車体広告の印刷加工費・施工費・通過自治体への申請費・屋外広告協会審査料が含まれている。

また、車体広告の素材選定や印刷加工、施工管理も同社にておこなうとのことだ。基本デザインの組み合わせ、複雑なデザインなどは別途費用が必要になる場合がある。

なお、車内を広告ジャックするADトレインと車体広告をあわせた料金は、
山手線E231系、11両、1編成、掲出期間:半月、1,600万円〜2,030万円
山手線E235系、11両、1編成、掲出期間:半月、2,400万円
となっている。


中央総武線各駅停車の車両


山手線以外の車体広告料金は、
・京浜東北線 根岸線、10両、1編成、400万円(4週間)/800万円(12週間)
・埼京線 りんかい線、10両、1編成、400万円(4週間)/800万円(12週間)
・常磐線快速、10両、1編成、350万円(4週間)/700万円(12週間)
・横浜線、8両、1編成、300万円(4週間)/600万円(12週間)
・南武線、6両、1編成、250万円(4週間)/500万円(12週間)
・相模線、4両、1編成、230万円(4週間)/460万円(12週間)
・中央線快速、10両、1編成、400万円(4週間)/800万円(12週間)
・中央総武線各駅停車、10両、1編成、400万円(4週間)/800万円(12週間)
・京葉線、10両、1編成、350万円(4週間)/700万円(12週間)
・武蔵野線、8両、1編成、300万円(4週間)/600万円(12週間)
となっており、金額の違いから、いかに山手線の利用者が多いか、広告価値が高いかが伺える。


ちなみに、広告といえば新聞広告も代表的かつ、高額な印象を持っている人も多いだろう。
その新聞広告だが、
・日経新聞(東京本社版)一面(15段):1,632万円
・毎日新聞(東京本社版)一面(15段):1,332万円
という設定金額がある。


さて、あなたは、山手線のラッピング電車の広告料金は、高いと思いますか、安いと思いますか?

ADトレイン・車体広告|jeki(株)ジェイアール東日本企画


執筆:2106bpm