夏のハイエンドスマホは、値段もスゴいが、満足度はそれ以上! 新たな進化でデジカメを卒業

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スマートフォン市場は、今の時期、2018年夏モデルが出揃う。
そして例年通りであれば、9月以降に発表される新iPhone含めた秋冬モデルも見えてくるタイミングです。

最近のスマートフォン進化は、だいぶ落ち着いてきたことで、買い替えサイクルは鈍化してきています。

しかし、そんな成熟期のスマートフォンでも、大きく性能や利便性が伸びる年があります。
それが、2018年の今夏といえるかもしれません。

2018年のモデルのモデルは、最も使われている「カメラ」が大きく進化した魅力的なモデルが増えたからです。
今夏は、買い替えタイミングとしては、ベストとも言える年になっています。

そこで今回は、カメラ機能を中心に、2018年に発売になった高性能モデルの特徴的な機能や魅力を改めて振り返りご紹介していきます。


○デュアルやトリプル、複数カメラで高画質化
2018年夏モデルの高性能モデルの大きな進化と特徴は「デュアルカメラ」を搭載したことでしょう。




国内でのAndroidスマートフォンの代名詞的存在である「Xperia」も、今夏モデルのXperia XZ2 Premiumからデュアルカメラを搭載しています。

カラーセンサーとモノクロセンサーの二眼を搭載。
撮影した画像の処理には、新設計の専用回路「AUBE」を搭載しています。
Xperaとしては初のデュアルカメラ化ですが、高画質化に挑戦したモデルとなっています。




また、今夏モデルで最もカメラ機能に注力、そして注目を集めた「HUAWEI P20 Pro」。
こちらはトリプルカメラとして、カラーセンサーとモノクロセンサーで高画質化し、さらに3倍ズーム相当のカメラを搭載することで、高画質とズームにも対応します。
同社のスマートフォンで好評のライカ製レンズも継続して採用されるなど、妥協を許さない高画質カメラモデルとなっています。

これ以外のメーカーも、
・サムスンの「Galaxy S9・S9+」は、暗所では光を多く取り込める「可変絞り」を搭載
・シャープの「AQUOS R2」は、静止画と動画の同時撮影に対応
など、それぞれに特化したカメラを搭載するデュアルカメラになっています。

スマートフォンのカメラは、デジカメとは異なる進化をスタートしたと言ってもよいでしょう。

○基本性能も大幅に向上
もちろん、カメラ以外の基本性能も大幅に向上しています。

スマートフォンの基本性能を左右するCPUは、海外でフル機能のWindows 10を動かすデモンストレーションにも使われた非常に強力な「Snapdragon 845」を搭載した機種が多くラインナップされています。
そのため、普段使いで動作に引っかかりを感じるような場面は少なく、この先2年以上使用したとしても極端に性能が陳腐化する心配はありません。

メインメモリの容量は4GB以上、中には6GBの大容量になっています。
これは2〜3年前の2倍から3倍の容量となり、複数のアプリを立ち上げても重たくならず、Androidの売りの機能である「二画面表示」を活用し、動画を見ながらSNSをするといった「ながら操作」がより快適に行えるようにもなりました。

その他、通信速度も最大で1Gbps近い高速通信が行えるように設計されているため、今後高速な電波が飛ぶエリアが広がってきた際に、より快適に通信することも可能です。

○ネックとなる本体価格
2018年夏モデルで唯一のネックとなるのが価格です。

最近では10万円を超える本体価格も珍しくなくなってきていますが、2018年夏モデルではここまでにご紹介した
・カメラ
・基本性能
を満たす多くの機種が、10万円を超える本体価格になっています。

スマートフォンはその多様性から使い方は様々で、小型ゲーム機のように性能を使い切るようなヘビーな使い方をする人もいれば、フィーチャーフォンの頃と変わらず電話やメール、メールに代わりLINEを使う程度のライトな用途で済んでしまう人もいます。
10万円を超える本体価格と、カメラを含む機能や仕様の豪華さが釣り合うのか、ここは購入の判断に迷うところかもしれません。

ただ、性能が高い事は長く使っても陳腐化しないということ。
機能についても、2018夏モデルでの大きな進化としてご紹介したカメラのように各メーカーが技術の粋を集めた最高峰のものを搭載している機種だと考えれば、こちらも2年以上の期間、同一機種を使い続けても見劣りすることもないはずです。

「スマートフォンは高くて頻繁に買い替えられない」と考える人こそ、2018年夏モデルのように高性能・高機能化したモデルを買って「長く使える1台」を手にするのがいいのかもしれません。


迎 悟