スマホのプランは今が見直しのタイミング?2018年、注目の新プランをおさらい

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早いもので2018年も半分が過ぎ、2018年度の半分が終わろうとしています。
一年を通してサービスの変化が多い携帯電話の業界ですが、この半年間でも大手携帯電話会社を中心に、料金プランの変化や訴求の仕方は大きく変化しています。

今回は、この半年間の携帯電話各社の料金プランの変化やオススメを振り返りご紹介していきます。

○自分に合った容量で安くか、お買得な大容量か
「データ通信量」は、携帯電話、とくにスマートフォンになってから携帯電話会社も、ユーザーも、悩ましい存在になっています。
自分が契約したプランのデータ容量の上限に達した時点で、通信速度が制限されます。
このため
・写真
・動画
・音楽配信
など、フィーチャーフォン時代に比べてリッチに(データ量が大きく)なったコンテンツは、通信速度が制限されれば快適に利用できなくなります。

データ容量は制限適用後に追加できますが、かなり割高です。
予め上限データ容量の大きなプランを契約しておく方法もありますが、
・大容量プランは高額
・使い切れない月が続くと払い損になる
など、デメリットも多くあるため、なかなか契約を切り替えできるものではありません。

そこで携帯電話の各社は、昨年からデータ容量と料金の設定を大きく見直した新プランを導入しはじめました。
年初〜昨年度末の春商戦期を境に、新しいプランの普及に乗り出しています。




NTTドコモが5月から導入した「ベーシックパック」。
そしてauが2017年夏から導入した「auピタットプラン」
これらは、使ったデータ容量に応じて料金が変動し、決まる段階制のデータ通信プランです。




例えば、
・1GBまでなら2,980円
・3GBまでなら4,000円
など、使った通信量に応じて料金が決まるため、従来のように
・容量不足で速度制限
・追加データ量を購入する
・予め大容量プランを契約して備える
といった必要がなく、ストレスなく自分の使い方にあった料金でスマートフォンが利用できるようになりました。

ソフトバンクは2社とは異なり
「大容量プランを格安で提供」する「ウルトラギガモンスター」をデータ通信プランのスタンダードに据えています。




他社が最大でも20GBから30GBのプランを7,000円〜8,000円で提供する中、それよりも大きな50GBのデータ容量を7,000円で提供しています。
さらに家族で利用した場合、条件を満たせば50GBを4,000円で利用することもできます。

使い切れないほどの大容量を安く提供することで「割安感」を出しています。
また段階制プランと同様に、
・容量不足による速度制限
・データ容量の追加購入
これらを必要としないで済むため、ユーザーのストレス軽減にも繋がる仕組みになっています。

ソフトバンクは、ドコモやauとアプローチこそ真逆ですが、
「データ通信の料金ストレスを軽減する」
という取り組みとしては、同じ方向を向いている点が、2018年前半の大手携帯電話会社の料金プランの変化といってもよいでしょう。




さらに、
・大容量プランが安く提供する
・スマートフォンでリッチなコンテンツを視聴できる
この2つを組み合わせたプランの登場予告もありました。

auが今夏スタート予定としている「auフラットプラン25 Netflixパック」は、
・25GBのデータ容量
・同社が提供する「auビデオパス」
・動画配信サービス大手の「Netflix」
この3つのサービスをットにし、安価な料金で提供するプランです。

現在は、若年層を中心に、テレビやパソコンではなく、スマートフォンで映像を視聴するユーザーが増えています。
こうした利用者の変化に対して、安価な大容量通信と豊富な映像コンテンツをバンドルするプランがどこまでウケるのか? 2018年後半に向けて注目すべき動向とも言えます。


総括すると、大手携帯電話会社の2018年前半の料金・サービスの変化は
・スマホユーザーがストレスなく利用できるプラン
・よりスマートフォンを活用できるサービス
この2つの方向で積極的に取り組んできていると言えます。

筆者も以前は、毎月のデータ通信量を3GB〜5GB程度で利用していましたが、
・月間30GBを家族でシェア
・余った分は翌月に繰り越す
といった料金、仕組みのプランに契約を変更したことで、料金だけでなく、使い方にも余裕をもったスマートフォン活用ができるようになったと感じています。

今回ご紹介したプランやサービスは、まだ新しく、知らない人も多いようです。

新プランは、従来提供されてきたプランよりも
・安くなる可能性がある
・便利になる可能性が高くなる
といったメリットのあるプランになっています。

スマートフォンの買い替えの予定がない人でも、
この夏、一度プランの見直しにショップへ足を運んでみてはどうでしょうか。


迎 悟