Windows 10で女子校生AI「りんな」表現を使う! MS-IMEで活用するための方法

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最新のWindows 10では、日本語入力システムに「りんな変換」という機能が用意されているのをご存知だろうか?

「りんな」とは、
マイクロソフトが開発した本物の女子高生のような会話ができる会話型の人工知能(AI)だ。

りんな変換は、この「りんな」の言葉を予測候補に表示して、入力できる機能なのだ。
今回は、MS-IMEでのりんな変換の使い方を紹介する。


●女高生AI「りんな」の言葉がMS-IMEの予測候補に!
「りんな」はマイクロソフトが開発した会話用の人工知能(AI)である。
人間のように会話ができるAIを「チャットボット」と呼ぶが、「りんな」もその一種だ。

「りんな」は高校に通う普通の女子高生という設定で、2015年7月にLINE上に登場する。その後、Twitterにも登場して、ユーザーと繰り広げる軽妙な会話や、面白いコミュニケーションが話題となった。

「りんな」にはAIを支える技術であるディープラーニング、ニューラルネットワークといった最新技術が使われ、ユーザーとの会話を通じて言葉を学び、賢くなっていく。
現在のAI技術のレベルの高さを感じるのにも、「りんな」は格好の素材となっているのだ。

最新のWindows 10(バージョン1803)からは、日本語入力システム MS-IMEで「りんな」が使用する言葉が予測候補として出てくる「りんな変換」が利用可能になった。
たとえば、
・「こ」と入力すると「高3だよー!」
・「まい」と入力すると「毎日連絡とか疲れるかも笑」
など、「りんな」が自らの会話で使用する言葉が予測候補として表示される。

入力するには、[Tab]キーで予測候補にカーソルを移動し、続けて[Tab]キーまたはスペースキーを押して候補を選択して[Enter]キーを押せばいい。


りんな変換の例、読みを入力すると予測候補がすぐに表示される。りんなの候補には、右端にりんなの後ろ姿のアイコンが表示される。



りんな変換の例。予測候補を入力するには、[Tab]キーを押して予測候補のウィンドウにカーソルを移動し、[Tab]キーまたはスペースキーで候補を選択して[Enter]キーを押す。



●「りんな変換」を有効にする手順
MS-IMEの初期設定では「りんな変換」は無効になっているので、利用するためには、以下の手順で有効にする必要がある。


タスクトレイの「あ」または「A」を右クリックしてメニューを開き、[プロパティ]を選択する。



[Microsoft IMEの設定]が表示されたら[詳細設定]ボタンをクリックする。



[予測入力]タブの[予測入力サービス]で[りんな]をクリックする。



この画面が表示されたら、そのまま[はい]をクリックする。



[りんな]がチェックされていることを確認して[OK]をクリックする。


設定は以上だ。
これで、りんな変換が利用できるようになる。

いまは、第三次AIブームと呼ばれている。
中でもチャットボットは、AIが積極的に活用されている分野でもある。
購入した商品やサービスのサポートを行うコールセンターでは、顧客からの電話やチャットでの問い合わせに、チャットボットが使われているという。

すでに、問い合わせに対応してくれたのが人間なのかAIなのか、見分けることは困難な時代に突入しているのだ。

「りんな変換」は、そうした時代の副産物といえるかもしれない。

りんな
りんなのTwitter公式アカウント


井上健語(フリーランスライター)