急加速的に調子を上げている香川。コロンビア戦のスタメン出場はほぼ間違いないか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 ブンデスリーガの公式サイトが日本代表MF、香川真司をベタ褒めだ。
 
 6月14日に開幕したロシア・ワールドカップ。ブンデス公式が特集したのは、「本大会でウォッチすべきスター10選」だ。同リーグに所属する出場選手の中から、各国のエース級を厳選した。マノエル・ノイアーやハメス・ロドリゲスらが順当に名を連ねるその10傑に、堂々香川がチョイスされたのである。
 
 まずは日本代表の置かれている現状を説明しつつ、香川の上り調子ぶりを報じている。
 
「6大会連続で本大会に登場する日本だが、本番に向けた準備は苦難続きだった。開幕2か月前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督を更迭し、アキラ・ニシノ(西野朗)を新たな指揮官に指名したが、ガーナとスイスに敗れ去り、ようやく6月12日の3戦目(パラグアイ戦)で初勝利を挙げたのだ。そこで異彩を放ったのが、ドルトムント・ファンのお気に入りであるシンジ・カガワだ。サムライブルーが無得点時間を231分で止めたゲームで2アシストを決め、終了間際には鮮やかな突破から1ゴールも奪取した。まさに反撃のチャイムを鳴らしたのはカガワであり、ワールドカップ初戦のコロンビア戦に向け、どうやら“間に合った”ようだ」

 
 さらに賛辞のコメントは続く。
 
「カガワの経験と創造性は日本がグループHを戦う上で、間違いなく重要なキーファクターとなるだろう。4度アジア王者に輝いた日本はこれまで2度、ワールドカップでベスト16に進出しているが、8強の壁はいまだ崩せていない。それをクリアできるかどうかは、カガワに懸かっているのかもしれない。脂の乗り切った29歳がプレーメーカーとしての本領を発揮すれば、いかなる相手であっても手を焼くはずだからだ」
 
 ブンデス史上最強の日本人プレーヤーと謳われる背番号10。この格別な評価に結果で応えられるか。運命のコロンビア戦まで、あと4日だ。
 
 なおブンデス公式が厳選した「必見10選手」は以下の通りだ。
 
マヌエル・ノイアー(バイエルン/ドイツ代表)
マルコ・ロイス(ドルトムント/ドイツ代表)
ハメス・ロドリゲス(バイエルン/コロンビア代表)
ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン/ポーランド代表)
トーマス・ミュラー(バイエルン/ドイツ代表)
バンジャマン・パバール(シュツットガルト/フランス代表)
アンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム/クロアチア代表)
チアゴ(バイエルン/スペイン代表)
香川真司ドルトムント/日本代表)
アルフレッド・フィンボガソン(アウクスブルク/アイスランド代表)