17年の選抜総選挙で8位の惣田紗莉渚さん(左)と14位の古畑奈和さん(右)(2017年6月撮影)

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AKB48グループの一大イベント「選抜総選挙」で、一部「立候補者」の「選挙運動」が過熱気味だ。2018年5月30日に発表された中間集計にあたる「速報」では、17年から大幅に順位を落としてしまうメンバーも続出し、焦りもあるのか過激な発言が口をついて出るケースも。ファンの反発を受けて「嫌な気持ちにさせてしまっていたら、ごめんなさい」「ファンの皆さまの心をざわつかせて本当に本当にごめんね」などと謝罪に追い込まれるメンバーもいる。

「みんな死ぬ気で投票してください」

たとえば、SKE48の惣田紗莉渚(そうだ・さりな)さん(25)。17年は8位にランクインしており、今年は3位を目標に掲げている。ところが、120位まで結果発表される速報で名前が呼ばれることはなかった。

速報後に投稿されたツイートは、

「速報は圏外でした。私の頑張りが足りないから、この結果だったと思います。速報から期待してくれていた方もいて下さり、嬉しかったし、申し訳なかったです... でもね まだ目標の3位、諦めてないです。みなさんと夢の続きがみれるって信じてます。まだ、頑張らせてください!」

と悔しさをにじませると同時に、前向きな気持ちものぞかせた。翌日には、

「速報圏外から3位へ史上最高の大逆転をするためには、立ち止まっている時間なんてないなって総選挙はここからが勝負だと思うんです。一緒に、大逆転劇起こしてくれませんか...?」

とファンに呼びかけた。

とはいえ、得票数が多くないと上位にはなれない。自分自身に投票することも可能だが、やはりファンの協力は必須だ。そうした焦りの気持ちがあったのだろうか、惣田さんは31日に動画配信サービス「SHOWROOM」で、誤解を招きかねない発言をしてしまった。

「やっぱりどうしても3位に入りたいから、みんな死ぬ気で投票してください。お願いします」
「1人500票。さり(編注:惣田さんのこと)も1000票目標にしているので今年は。そのために貯金してきたので」
「500がきつい方はアンダー100票で。よろしくお願いします。100票がミニマム」

投票するには、モバイル会員やアプリ会員になったり、投票シリアルナンバー付きのCDを購入したりするなどいくつかの方法がある。いずれも投票者には金銭的負担がかかるため、惣田さんのこうした発言には反発する人も現れた。

しかし自分の意図とは異なる伝わり方だったようで、惣田さんは翌日、

「昨日、配信で私が皆さんに助けてほしくて、コメントを読みながら、たまに冗談も言いつつお話してたのていたのですが、投票数を強要した感じに感じられてしまっていたら...もしそうだったら、ごめんなさい」(原文ママ)
「私は圏外にいます。だから選挙に真剣に取り組んでいきたいということで、皆さんさんと一緒に前を見て進んでいきたいという気持ちを伝えていたつもりですが強がりもたくさんいっています。必死に元気を出しています。嫌な気持ちにさせてしまっていたら、ごめんなさい」(原文ママ)

とツイートし、謝罪した。

「モバイル票は6000いくらで18票」

SKE48の古畑奈和(なお)さん(21)も同じような経緯で謝罪をしている。古畑さんは17年の最終結果で14位だったが、18年速報は82位と大幅に順位を落とした。

速報後には「悔しい」「ぐちゃぐちゃな脳内」といったツイートをしつつも、

「去年14位に入った人が速報82位は衝撃ですか?そう思ってくれたらわたしは嬉しいです。去年の14位があるからこそ今年の82位が衝撃 でも、速報が82位だからこそ最高の衝撃が起こせる それは、82位からの神7 この最高な衝撃皆んなで起こそうよ」

と前向きな言葉でファンや自らを鼓舞した。

そんな古畑さんも31日に配信した「SHOWROOM」は、

「目指せ7万(票)」(編注:速報1位の荻野さんは現時点で5万9531票)
「今年はなんとモバイル票があります。モバイル票は6000いくらで18票投票することができます。ぜひモバイル票狩りしてね」
「他の人の携帯を奪うのも手です。(中略)CDを18枚買うよりも全然安いです」

といった発言が飛び出た。

ファンらからの反応を受け、古畑さんは翌日ツイッターを更新し、

「この期間は始めましての人やまだ私をあまり知らない方には私の言葉は怖く感じてしまうかもで申し訳ないです この期間、この期間だけ許してください せっかく見つけてくれたのに遠ざけるようなことをもししていたら、皆にごめんね」
「SHOWROOMとかもコメントを見ながら配信していて楽しませようと思った言葉が違う方向へ暴れて行ったんだね。楽しんでくださった方がいたのも事実 そうでない方がいたのもきっと事実 こんな自分のせいでファンの皆さまの心をざわつかせて本当に本当にごめんね」

と謝罪した。