圧巻のハットトリックを挙げたメッシをデポルティボも称賛している【写真:Getty Images】

写真拡大

バルサに2-4敗戦で降格決定、デポルティボMFボルヘスがハットトリックのメッシに脱帽

 バルセロナは現地時間29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第35節の敵地デポルティボ・ラ・コルーニャ戦に4-2で勝利し、2シーズンぶりのリーグ優勝を決めた。

 一方、この敗戦で2013-14シーズン以来の2部降格が決まったデポルティボのコスタリカ代表MFは、「我々を降格させたのはバルサではない。メッシだ」とハットトリックの男に脱帽している。

 前半7分にフランス代表FWウスマン・デンベレのパスから、華麗に右足を振り抜いたのはブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ。さらに前半38分にはFWルイス・スアレスのアウトサイドクロスにメッシが右足でダイレクトボレー、ニアサイドのわずかな隙間をぶち抜いて追加点を決めた。

 ワンサイドゲームの雰囲気も漂ったが、ここから降格危機の崖っぷちに立つデポルティボが怒涛の2ゴールを奪い、スコアを振り出しに戻した。

 だが、全てはメッシ劇場の序章に過ぎなかった。後半37分に再びスアレスとの連携で勝ち越し点を奪うと、その3分後には三たびスアレスのアシストから最終ラインを抜け出し、ハットトリックを達成した。

 試合後、2年ぶりのリーガ制覇に歓喜を爆発させるバルセロナの横で、デポルティボのキーマンはメッシの輝きに脱帽していた。

「今日我々を降格させたのはバルセロナではない。メッシだ。我々は2ゴールを決めた後、この試合で勝てると感じていたんだ」


「メッシを止める特別なプランを用意していたが…」

 衛星放送「モビスター」のインタビューに応じたデポルティボのコスタリカ代表MFセルソ・ボルヘスは、こう語った。

「我々はメッシを止める特別なプランを用意していた。しかし、それでもハットトリックを決めてしまう。彼は史上最高の選手だ。疑いの余地はない」

 今季のリーグ戦で32ゴールを奪い得点ランクトップを独走するメッシだが、アシストやゲームメイク能力も高まりを見せている。ボルヘスは入念なバルセロナ対策を施しながら、それを上回ったメッシの絶大な個人能力を、潔く称賛していた。


(Football ZONE web編集部)