私、清葉アキ子は現在43歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

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母世代の結婚観

30歳をすぎたあたりから、実家に帰るたびに母が「結婚もしないで……」と言ってくるようになった。東北の大家族で育った団塊の世代の両親は、女性は遅くても25歳までに結婚するのがあたり前だと思っていたようだ。現に、母は25歳で結婚し、それを遅かったと思っている。

そもそも私は、子どものころから「料理ができなきゃ結婚できない」「片づけができなきゃ結婚できない」……そう両親に言われながら、「勉強よりお母さんの手伝いをしなさい」と家事を教え込まれていた。料理ができ上がってすでにならべられた食卓に座って食べるだけということはなかったし、食事のあとは食器を下げて洗うところまでやるのがあたり前だった。テレビを見ているときには洗濯ものをたたみ、休日はトイレやお風呂の掃除を任され、自分の上履きや運動靴などは自分で洗うよう言われていた。

母は主婦の鏡のような人で、朝起きたらすでにメイクと着替えが済んだ状態でキッチンに立っていて、小学校から帰ると手作りのおやつができ上っていた(たまには一緒に作ることもあったけど)。家はいつもピカピカに磨かれていて、私が知る限り、当時私が遊びに行っていた友人や親せきの家で、我が家より片づけられていてキレイな家は1軒もなかった。そんな家だから、私がリビングにちょっとなにかを置き忘れただけですぐに捨てられてしまうなんてことは、本当によくあった。

大学に行きたいと言ったときも、「女は勉強なんかより必要なことがいっぱいあるから行かなくていい」と言われたし、「出版社に就職する」と言ったときも、「女がそんな忙しい仕事をする必要ない」と言われた。

こんな両親だから、就職したころは実家から仕事に通っていたのだが、深夜帰りや始発出勤、休日のたびに遊びに行く私を見て「そんな生活しているから、いつまでたっても結婚できない」「そんなに洋服ばかり買って、お金遣いが荒いと結婚できない」と日々日々言われ続けた。「うるさいなぁ!」「仕事なんだからしょうがないじゃん」と言い合いしていたが、あまりにも面倒なので家を出ることにした。家を出て1人暮らしするときも、「結婚するわけでもないのに家を出るなんて……」と言われたが、そこは無視した。

結婚しないと親不孝なの!?

1人暮らしを始めた26歳のころは「マスコミって仕事は生活が不規則だし、そんな生活続けていたら結婚できないわよ」と言っていた母も、20代のおわりには「いつまでそんな生活を送っているの!いくら仕事が楽しくても、楽しいことばかりしていないで将来のことを考えなさい」と言うようになり、30歳をすぎたあたりからは「結婚もしないで……」「将来のことをちゃんと考えなさい」と言うようになった。

でも、このあたりまでは、まわりにも結婚した人がそこまで多くなかったため、「はいはい……」「そのうちね……」と聞き流していたのだが、33歳くらいから友人たちや年下の後輩たちがどんどん結婚しはじめ、さすがの私も心がざわめき始めた。20代後半あたりから「いま付き合っている人と結婚するんだろうな」と思っていたのだが、なかなかそこまでいかなかったからだ。

35歳になるころ、母の姉にあたる人からお見合いの話がきた。母が相談したのだろう。叔母は「アキ子は仕事が好きだから結婚しないの?」と聞いてきたので、「結婚しないと決めていません。チャンスがないだけです」と言ったら、「結婚して親を早く安心させてあげなさい」「孫を見せることが最高の親孝行だから」「誰と結婚したって同じよ。ようは結婚したあとどうするかだから」と、とうとうと説得をされた

ひとつの出会いだと思ってお見合いはしたが、それを断ったら案の定、「もう選り好みするような歳じゃないでしょう。年長の方がいい人だと言う人と結婚しちゃいなさい」と母からのお説教。3回、お見合いをしたが、毎度このやりとりがおこなわれた。

両親と顔を合わせると、相変わらず、「将来のことをちゃんと考えなさい、結婚もしないで……」「結婚のことどうするつもりなの!」と言われ続け……ある日、結婚を前提に付き合っていた彼と別れたばかりだった私は、とうとう母にキレてしまった。

心配してくれているのは分かっている……でも、どんなに言われても、自分の意思や努力だけではどうにもならないこと。ただ、結婚しないことを親不孝だと思っていることに対して、悔しくて悲しくてしょうがなかった。

母親世代と今の時代の結婚観は全く違うけど……。

親世代もだんだん現実がわかってきた!?ある出来事で、ついに何も言われなくなるように……〜その2〜に続きます。