寒いので屋外に出る時間が短くなりがちな冬ですが、そのために身体を動かす量が減りその代わり体重が増えたり、運動不足による代謝が落ちるせいで不調になったりしがちですね。そこで実に効率のいい運動が水泳なんです。水泳と言えば夏のイメージですが、メリットだらけの冬の水泳について見ていくことにしましょう。

冬の水泳はゆったり出来て経済的にもうれしい

冬に水泳と言っても屋外のプールや海での水泳ではもちろん無く、スポーツジムや公共の温水プールなどを利用するのです。冬場はすいていますからゆっくり利用できますし、スポーツジムなどは入会キャンペーンなど経済的にもうれしいチャンスなのです。ジョギングやウォーキングなどは天候に左右されがちですが、屋内ですので計画的に体を動かすことが出来るわけですね。年始、年末は飲食の飲み会などで体重も増えがち。冬場についた脂肪は落としづらいものですが、そこはとても効率のいい全身運動の水泳で解決してしまいましょう。

水泳の健康効果やダイエット効果はうれし過ぎる

厚生労働省でも出しているMETs(メッツ)という運動強度指標があります。安静状態の時に比べて何倍のカロリー消費をしているかがその数値を使い計算することで分かります。散歩なら2.5METs、ウォーキングは3METs、水泳は8METsとなります。これはランニングと同じ数値なのです。METs(メッツ)の数値が大きいほど運動量が多く、その分カロリー消費も高くなります。その数値から見ると水泳は効率の良い運動であるということができます。

ヒザや足首に負担をかけず出来る運動でもあり、普段は下半身に流れがちな血液や体液を水圧と自然な全身運動によって循環させるのにとても優れているのが水泳でもあるのです。また、ダイエット面でもとても優れた運動であることの理由は、水泳では自然に腹式呼吸になり、その影響で酸素を体内に取り込む量が自然に増えて脂肪燃焼効率がとてもいいのです。それほど激しい運動でもないのですが、水の抵抗と全身運動とが相まって全身の筋肉も自然に鍛えられ、全体の筋肉量が上がり引き締まったカラダを作りやすいのです。

金槌で泳げないんだけど、という人のために

泳げない人でもプールの水の抵抗と浮力による膝や腰にあまり負担をかけずに運動出来る点を利用しないのはもったいないです。水中ウォーキングから始めてみるのがいいかもしれませんね。水中を歩くだけでも水の抵抗がかかってきますので筋肉の引き締め効果は大変効率が良く、膝や腰に不安を抱えている人でも浮力によって負担はかなり軽減された状態で運動できるのです。そこから徐々に水に慣れていき、補助板などを使い力を入れずに浮く練習へと挑戦していくのもいいでしょう。

体に力が入ったままだと筋肉の収縮により体の体積が小さくなる関係上どうしても水からもらえる浮力も小さくなるので、まずは力を抜くコツをカラダに覚えさせるところからですね。ちなみに夏より冬の方が脂肪が燃焼しやすいことをご存知でしょうか。寒い方が脂肪を燃やす働きが自ずと強化され、体を温めようというメカニズムが働くからです。冬のプールは寒いわけではありませんが、その相乗効果も期待できます。ぜひ近所の温水プールに出かけてみてくださいね。


writer:Masami