去就が注目される上原浩治【写真:Getty Images】

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地元紙が特集、ダルビッシュはカブスと総額124億円の予想

 MLBのストーブリーグはウインターリーグも終了し、FA選手の去就決着ややトレードも徐々に加熱の度を高めている。そんな中、地元メディアでは今季FAとなった選手50傑の最新版格付けを発表した。すでにエンゼルス移籍が決まった大谷翔平投手が日本人選手としては最上位の2位に選出される中、去就の注目されるダルビッシュ有投手、上原浩治投手とともに、NPBからメジャー移籍を目指す日本人右腕も堂々の選出を果たしている。

 MLBのFA格付け最新版を発表したのは米メディア「デトロイト・ニュース」電子版。1位は今季途中にダイヤモンドバックスに移籍したスラッガーのJ・D・マルティネス外野手となったが、2位には大谷が選出されている。寸評では「彼は野球界のユニコーン。真の二刀流だ」と、その希少性が高く評価されている。

 3位にはドジャースからFAとなったダルビッシュ有投手。ワールドシリーズでの炎上劇で価値が下がる可能性もあるとされながらも、ヤンキースの田中将大投手がオプトアウトしなかったFA市場での先発投手の兼ね合いから人気銘柄になると、記事では指摘。「間違えてはいけない、彼はエースだ」と右腕の実力を評価した上で、新天地候補をカブスとし、5年総額1億1000万ドル(約124億2400万円)のメガディールになると予想している。

 36位にはマーリンズとマイナー契約を結んだ岩隈久志投手が選出されている一方、カブスから契約満了でFAとなった上原浩治投手は38位にランクインした。

平野は3年27億円超で名門レッドソックス移籍か

 寸評では「40代半ばに差しかかろうとしているが、日本人右腕はブルペンにおけるダイナマイト・ガイだ。9回当たり10.5三振を奪っている」と高く評価。絶大な制球力と宝刀スプリットで三振の山を築いている上原の移籍先は強豪カージナルス、2年総額1500万ドル(約17億円)の高額契約を手にすると大胆予想している。

 そして、45位にはオリックスの平野佳寿投手が堂々の選出。寸評では「日本におけるエリートのクローザー。右腕は打者から空振りを次々に奪う流儀から、奪三振マシーンになると思われる」とメジャー打者相手にも活躍すると予想している。移籍先は名門レッドソックス。3年2400万ドル(約27億1200万円)と試算している。

 マーリンズと契約満了となったイチロー外野手、ロッテの涌井秀章投手は次点として登場。この特集のトップ10で新天地がすでに決まったのは大谷と7位のレッズからエンゼルス移籍の決まったザック・コザート内野手の2人のみ。年末までにさらなるメガディールが続々と決まるかもしれない。(Full-Count編集部)