ハイヒールを履いた女性(2016年4月7日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピンで24日、職場でハイヒールを着用するよう女性従業員に強制することを禁じる行政命令が施行された。労働者団体は性差別とハイヒール着用による苦痛に対する勝利だとして歓迎している。

 労働雇用省が発令したこの行政命令は、かねてからハイヒールの痛みに耐えてきた女性販売員や客室乗務員たちにとって救いと言える。

 雇用主側は今後、長時間の立ち姿勢を強いられる従業員の健康改善のために「実用的かつ快適な靴」を導入することが求められる。従業員本人が望まない限り、ヒールの高さが1インチ(2.54センチ)以上の靴を履かせることはできない。

 行政命令は、ハイヒール着用を強制された女性の販売員や警備員は足や筋肉の痛みに苦しみ、関節に「危険な」ほどの負荷がかかっていると指摘。さらに、負担軽減のため休憩時間や腰かけを用意するよう企業側に求めている。

 労働組合連合の広報担当は25日、AFPの取材に対し、8〜10時間もハイヒールを履く苦痛に耐えるのは「ある種の拷問、抑圧、隷属」だと主張。ハイヒールを履いた女性は魅力的で商品販売に効果的との考え方は性差別だと付け加えた。

 組合は先月、販売員やホテルのフロント係、客室乗務員の女性たちからの訴えを受けて労働雇用省にロビー活動を展開していたという。
【翻訳編集】AFPBB News