日テレ「ヒルナンデス!」大リニューアルの裏にあったアノ番組の高笑い猛追!

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 先日、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)が、10月から「ニッポンの新しいライフスタイルを提案する番組」に大幅リニューアルすることが発表された。これまでグルメ、ファッション、カルチャーなど幅広いコンテンツを扱ってきた同番組が、2012年の番組開始から6年目にしての大改革。いったいどうしたのか?

「フジテレビの『バイキング』が絶好調なんですよ。9月4日の視聴率は5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同じ)。たいした数字じゃないように見えますが、対する『ヒルナンデス!』は5.6%。いかに猛追しているかわかるでしょう」(芸能ライター)

 2014年5月27日の番組スタート初回は1.8%という記録的低視聴率を喫した「バイキング」だが、現在では芸能・政治ニュースに特化。スポーツ紙記者や芸能レポーター、コラムニストといった専門家に芸能人が疑問をぶつけて討論するスタイルが受け入れられ、今年に入り6%、7%を続々と記録している。

 その立役者がメイン司会の坂上忍だろう。当初は月曜限定の司会だったが、2015年4月、リニューアルを受けて全曜日を任されるようになった。前出の芸能ライターがその秘密を語る。

「今の坂上さんの発言は、『ワイドナショー』(フジテレビ)の松本人志さんと並び、ネットニュース記者の格好の材料になっています。実際、坂上さんの発言記事って、PV(ページビュー)が上がるんです。おそらく坂上さんも、どの程度の発言で記事に取り上げてもらえるか把握されているんじゃないでしょうか(笑)。低視聴率だった頃は散々『打ち切り寸前』とか『地引網しか面白くない』などと書かせてもらって、それなりに反響がありましたけど、今や坂上さんの一挙手一投足が注目の的になってます」

 一方、いつの間にか窮地に立たされているのが「ヒルナンデス!」。司会は「ストロングスタイル」の坂上とは一転、ほのぼの感あふれるウッチャンナンチャンの南原清隆だが…。

「いや、ナンチャンが司会だなんていう意識は、もはや誰の頭の中にもないでしょう。タレントのパーソナリティーを消して企画の面白さを優先させる日テレですから仕方ないですが、それにしても存在感がない。たぶん2週間休んでも誰も気づかないんじゃないですか? VTRメインの番組ですし」(前出・芸能ライター)

 確かに、「ヒルナンデス!」は番組開始から1年後の12年にはそれまでの最高値7.8%をマークしているが、企画のマンネリ化も囁かれ、リニューアルもやむを得ないかもしれない。ともあれ、視聴者としては、番組の面白さを競う合う「抜きつ抜かれつのデッドヒート」に、今後も期待したいところだ。

(魚住新司)