遊ばせ方で差が出る!これからの時代に必要な子どもの「脳力」を育てるコツ

写真拡大

AIやロボット技術の発達で、20年後には、今ある多くの仕事がなくなるだろうと言われています。

達成感を刺激して”自分から勉強できる子”に!親が押したい子どもの「やる気スイッチ」4つ

知識を覚えることや計算などは、AIの方が得意になるでしょう。力仕事や危険な任務も、ロボットの出番になることでしょう。

モノがあふれ飽和状態になっている現代、これからの社会で、人間に必要とされるのは、今あるものをいかに組み合わせて新しいものを創りだすかという、“発想力”や“創造力”です。

では、子ども達にどんなことをさせれば、“発想力”や“創造力”が育つのでしょうか?

今日は、『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、子どもの脳力を育てる遊ばせ方をお伝えします。

なぜ、遊ばせることが脳力を育てることになる?

幼児期に必要なのは、どんなことをすればどんなことが起こるのかを知ることです。言い換えれば、行動は結果を伴うし、結果には原因があるということ。

それを知るための一番いい方法が遊びなのです。

例えば、「ものを投げる」と言う行動には「物が飛ぶ」という結果が伴いますよね。さらに、「飛ぶ」という現象にはかなり違いがあります。高く飛ぶものやすぐ落ちてしまうもの、遠くまで飛ぶものやまっすぐ飛ばないものなど、飛び方は様々。

そこで大切なのは、「どうして違うのだろう?」と疑問を持つこと。

「飛び方が違う」という結果には、「物の素材や形や投げる力の違い」という原因があるのです。子ども達はまさに、それらを日々刻々と学んでいるのです。

そう考えれば、できればたくさんの物に触れ、できるだけたくさんの現象に出くわした方が、知識は増えていきますよね。

そして、たくさんのものの特性を知っていればいるほど、そして、たくさんの物が目に入れば入るほど、それらを組み合わせるというアイデアや面白さに気付けるのです。些細なアイデアが、これからの時代に求められる発想力や創造力の源となるのです。

発想力、記憶力を育て脳トレになる遊ばせ方

実は、発想力や創造力を育てるには、その遊ばせ方にもコツがあります。

親はどうしても、部屋を散らかしたくなくて、おもちゃの数や使用を制限してしまいますね。でも、子どもの“発想力”や“創造力”を育てるには、素材や形やジャンルの違うおもちゃを、同時に目に触れさせ、手に取って遊ばせる方がいいのです。

では、そのためのコツをお話しましょう。

子どもは、とにかく狭い空間が好きですから、畳半畳ほどでも十分なので、子どもの秘密基地を作ってあげる(段ボールや紐で囲いを作るなどでOK)おもちゃは、種類別にしまう箱などを決めておく(あまり細かく分けなくてもいい)秘密基地の外は進入禁止、おもちゃを散らかすのはダメと決めておく(これで部屋全体が散らかるのを防げるのでママはハッピー)秘密基地の中は、どんなに散らかしても文句を言わない子どもがジャンルの違ったおもちゃを組み合わせて、面白い使い方をしていたら、そのアイデアをどんどん褒めてあげるもし、おもちゃを壊してしまっても、それがわざとでなければ叱らない(どんな力がかかったらおもちゃが壊れるのかを知ることになるので、気をつけてと言う程度にしておく)遊ぶ時間は決めておき、5分前になったら「あと5分」とか「もう少しでお片付けだよ」と通知してあげる 又は、あらかじめ時計の見方を教えておいて、自分で時間を管理させるお片付けの時間になったら、それぞれのおもちゃをきちんと決められた元の場所にしまわせるなかなか片付けない時は、タイマーなどで時間を区切って、カウントダウンで片付けさせるといいもし、時間内に片付けないおもちゃがあれば、それは倉庫入りとし、次回からしばらく使わせない

いかがですか?

幼児期に遊びで得られるものは、そのすべてが生きていくためにも必要な知識であり、知恵です。

筆者の経験からも、よく遊んでいる子は、物事の理解が早くアイデアが豊富でみんなの人気者になっています。そして、子ども達のアイデアに度々驚かされ、発想力や創造力がすごいなと感じることが多いです。

なお、おもちゃは高価な市販のものでなくても、スプレーの蓋とか、お菓子の箱とか、布切れとかなんでも利用しましょう。

きっと思わぬ使い方をしてくれますよ。