元日本代表監督のパウロ・ロベルト・ファルカンが、昨年11月にコロンビアで発生した墜落事故の飛行機に搭乗予定だったと明かした。『calciomercato.it』などイタリアメディアが報じている。

計71名が命を落とした11月の墜落事故では、アトレティコ・ナシオナルとのコパ・スダメリカーナ決勝のためにコロンビアに向かっていたブラジル1部シャペコエンセの関係者が多く犠牲となった。

シャペコエンセは、Jリーグでもプレーした選手たちが所属し、かつてヴィッセル神戸を率いたこともあるカイオ・ジュニオール監督が率いていたクラブだった。日本サッカー界とゆかりのある方々が犠牲となり、日本のサッカーファンや関係者に大きな衝撃を与えたことは記憶に新しい。

そんな悲劇から約2カ月が経ち、日本サッカーと縁のある人物がもうひとり、犠牲となっていた恐れがあったと判明した。1994年に短期間ながら日本代表を率いたファルカン氏だ。


ファルカン氏は『San Marino RTV』で、「『フォックス』のコメンテーターとして私もシャペコエンセの飛行機に乗るはずだったんだ」と、事故に遭っていた可能性もあったと明らかにしている。

2016年にインテルナシオナウの指揮官に就任したものの、短期間で解任の憂き目に遭ったファルカン氏は、コパ・スダメリカーナ決勝のテレビ中継で解説を務める可能性があったというのだ。実際に『フォックス』の解説を務める予定だった元ブラジル代表のマリオ・セルジオ氏は、事故で命を落としている。