【驚異の事実】謎に満ちたウサギの正体が判明! ウサギの知られざる10の生態

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今、ウサギが密かなブームを呼んでいる。長い耳につぶらな瞳、そして柔らかくもふもふの毛並み。可愛いもの好きの女性たちが、そのルックスを愛さずにいられるわけがないのだが、ここ数年とみにウサギの人気は高まっている。

最近では、ウサギカフェなるショップも増え始め、ペット界の絶対王者の犬・猫の存在を脅かしつつあるのだ。

謎に満ちたウサギの正体



しかし、犬とも猫とも違うその生態を、正しく知っている人は意外と少ない。ただ眺めているだけでは決して伝わることのない、謎に満ちたウサギの正体。今回は、そんなウサギの知られざる10の生態を披露したいと思う。



ウサギの知られざる10の生態



1. プレイボーイのウサギマークは「性欲」を意味

ウサギは動物界で最も性欲が強い動物と言われている。何しろ、オスは常に発情しっぱなしの状態であり、メスのウサギは妊娠中にもさらに妊娠してしまえるほど繁殖力が強い。

この事実を知ったプレイボーイの創業者であるヘフナー氏は、「ウサギは凄い生き物だ! 是非、プレイボーイのシンボルとして、ウサギをロゴマークとして使いたい」とプレイボーイのシンボルとして採用することを決定したのだとか。プレイボーイ=遊び人=性欲強い=ウサギということらしい。



2.明治時代にはウサギ税があった

明治6年、日本では空前のウサギブームが巻き起こった。これにより、東京では「兎取締ノ儀」が公布され、ウサギの飼育に税金が課税されることになった。珍しい色のウサギは当時1匹8万円ほどで取引されていたというから凄い。

異常なほど盛り上がったブームを抑えるため、東京ではうさぎ1匹につき、当時としては高額の月1円の税金をとることにした。これは現在の金額にすると、毎月8000円。年間で約10万円の計算となる。この税金ができたことで、ウサギブームは一気に減速。近年のブームは、その時以来のものだと言われている。



3.「ウサギは寂しいと死んじゃう」わけではない

テレビドラマ『ひとつ屋根の下』で酒井法子演じる小雪が言った名台詞がこちら。「ウサギって寂しいと死んじゃうんだよ」。

これを真に受けて、ウサギは寂しがり屋と勘違いしている日本人はかなりの数にのぼる。だが、実際にはウサギは孤独を愛する動物。抱きしめられたり不用意に近寄られることを嫌がり、マイペースに生きることが何よりの幸せだという。気が向いた時には人に寄り添いたがるので、性質的には猫に近いのかもしれない。



4.野生のウサギが700羽以上もいる島が存在する

瀬戸内海芸予諸島の一つである大久野島は、野生のウサギが700羽以上も存在する「ウサギ島」である。この島は「地図から消された島」や「毒ガス島」などと呼ばれている。第一次世界大戦には毒ガス製造をしていた島で、一般向けの地図でもその存在は消されていたとか。



しかし戦後になって、島の外の小学校で飼っていた8羽のウサギを大久野島に連れてきて、放しところ野生化してどんどん繁殖してしまったらしい。さすがの繁殖力! 天敵も特にいないため、今ではこの島はウサギの天国となっている。エサを持っていかないとウサギに相手にされないので、遊びに行く場合はたくさんのお土産を持って行こう。



5.ウサギは自分のフンを食う

ウサギは食糞の性質を持つ動物だ。一般的なイメージでは、ウサギの糞といえばコロコロした、スイカの種のようなフン。だが、時折小さなこげ茶色の柔らかく水分の多いフンをすることがある。これが、繊維が多て消化しにくい草の栄養がまだまだたっぷり入ったフン。

ウサギは体を丸めや姿勢で、お尻に口をつけて直接食べるそうだ。それを何度も繰り返し、栄養がなくなったものが、コロコロしたうんこなのだそう。



6.「縞模様のウサギ」が存在した

実は、インドネシアのスマトラ島には、トラのように黄色地に黒い模様が入った「縞模様のウサギ」が存在したらしい。その名も「スマトラウサギ」。これまでまだ一度も動画になったことのない、正真正銘の珍獣と言われている。

標本は、世界中でわずかに12体。それも、1880年から1916年までの間に捕まったものだけ。存在は確認されてはいるものの、その生態は一切の謎に包まれている。だが2008年9月、ついに写真での撮影に成功した人が現れたという。もしかしたら動くスマトラウサギを見られる日も遠くないかもしれない。



7.ウサギの長寿記録は18歳10か月

ウサギの平均寿命は幅広く、5年から11年と言われている。そんな中、ギネスにも認定されたご長寿ウサギがオーストラリアで飼育されていたフロプシーちゃん。元は野生のアナウサギだったものを捕獲して家畜化したウサギだったそう。

しかし、同じ家で暮らしていたほかのウサギも12歳、14歳まで生きいるそうなので、偶然長生きのウサギに巡り合ったというわけでも無さそう。長寿ウサギの館としてウサギ界では評判になっているようだ。



8.生涯発情期が続く生き物は人間とウサギだけ

先にも語ったように、ウサギはひじょうに性欲の強い生き物だ。そして、基本的に発情期以外に繁殖をしないとされる生き物において、生涯いつでもどこでも発情ができる生き物は、実はウサギと人間だけなのである。

げっ歯類と猿人類という、まったく違う種族でありながらも、ウサギと人間には意外なシンパシーが存在するのかもしれない。



可愛いだけじゃない生態



可愛さ120%のルックスを持ちながらも、一癖も二癖もあるウサギ。可愛いだけじゃない生態を知った上でも心が揺らぐのなら、ペットとして家族の一員に迎え入れてあげてはいかがだろうか。

もちろん、命を大切にできる人だけが飼う権利を持つ。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/