永谷園「東海道五拾三次」カードが20年ぶり復活

写真拡大

永谷園は、かつて約30年間にわたりお茶づけ商品などの主要商品に封入していた「東海道五拾三次」カード(全55種)を復活させ、11月から順次お茶づけ主要商品に封入する。

今回、約20年ぶりに復活するのは、1965年(昭和40年)〜1997年(平成9年)に封入していた、歌川広重による浮世絵「東海道五拾三次」を印刷したカード。対象商品は、お茶づけ海苔(4袋入・8袋入)、さけ茶づけ(3袋入・6袋入)、梅干茶づけ(3袋入・6袋入)、わさび茶づけ(3袋入・6袋入)、たらこ茶づけ(3袋入・6袋入) の計5種10商品だ。

復活にあたり、同社は全国に住む20代〜40代の男女319人を対象に調査を実施。「永谷園のお茶づけ主要商品に『東海道五拾三次』カードが封入されたいたことを知っているか」とたずねたところ、20代では約40%、30代では45%が「知っている」と回答し、過半数以上の人は「知らない」結果となった。

なお、40代は約70%が「知っている」という結果となり、20年の歳月の重みと“ジェネレーションギャップ”が感じられる結果になっている。

☆「東海道五拾三次」カード封入の始まりと終わり

64年前の1952年に発売した「お茶づけ海苔」は、現在は生産工程の大部分が機械化されているが、50年ほど前までは人手をかけて生産を行っていた。当時、商品の検査確認の意味で、確認印を押した無地の検印紙を封入していたが、その検印紙を有効利用することにより、「お客様がご家族で日本文化・芸術に興味をお持ちいただき、文化普及の一助になれば」との想いから、伝統的・芸術的価値の高い絵画を検印紙に印刷したのが始まりだ。

その後、「東海道五拾三次」から徐々に種類を増やし、「喜多川歌麿」「東洲斎写楽」「富嶽三十六景」「ルノワール」「ゴッホ・ゴーギャン」「印象派(マネ、セザンヌ、ドガ、スーラ)」「シルクロード・中国編」「竹久夢二」「日本の祭」の全10種類のシリーズとして展開した。

また、カードの応募券を規定の枚数で応募すると1セット当たるプレゼントキャンペーンを同時に実施し、キャンペーンの累計応募数は約500万口に。とても反響が大きく、永谷園の名物企画として約30年続いたが、キャンペーンとしての役割を果たしたことから1997年、惜しまれながら休止した。