鈴鹿1000kmレースを制した ZENT CERUMO RC F

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レクサスは、8月27日(土)と28日(日)の2日間、三重県・鈴鹿サーキットで行われたAUTOBACS SUPER GT第6戦「45th International Suzuka1000km」にて、特別観戦プログラムを実施した。

LEXUSはSUPER GT500クラスに6台のマシンを送り込んでいる

これは鈴鹿1000kmレースを、2日間たっぷりと、レクサスだからこそできる観戦ツアー。1人8万5000円という価格にも関わらず、定員の9倍を超える応募があり、当日は抽選で選ばれた36名が参加した。そのAmazingな内容を紹介しよう。

■ レースを見るだけでなく、五感を通して体験

予選が行われた土曜日は、まず11時45分に用意されたレクサス車全ラインナップで鈴鹿サーキットをパレードラン。元GTドライバーでもある木下隆之さんの解説を聞きながら各コーナーをめぐる貴重な体験だ。

数多くの名勝負が繰り広げられた鈴鹿を、自身の手で運転することは、なかなかできることではない。参加者はテレビで見るのとは大きくことなる、コーナーのキツさや、アップダウンの激しさを肌で感じた。

続いて、レースの行方を大きく左右するタイヤについて学ぶべく、ピット裏にあるブリヂストンのサービスガレージを訪問。

多くのモータースポーツが、様々な理由によりタイヤの1社供給“ワンメイク”となりつつある中、SUPER GTでは、4社が参入しのぎを削っている状態。その最前線基地でタイヤマン達がホイールにタイヤを取り付ける作業を見学した他、タイヤマンから使われるレーシングタイヤについて学んだ。

14時30分から開始した予選は、空調の効いたVIPルームにて、ワインなどのドリンクを片手に、アミューズを楽しみながら優雅に観戦。

さらに、コンマ1秒を争い、戦略や状況が刻々と変わる予選を、レーシングドライバーの木下隆之氏が、裏話を含めたわかりやすく解説するとあって、大変に好評であった。

予選直後には、なんとレクサスの全ドライバーがVIPスイートを訪問!壮行会が行われた。

試合直後の選手たちと交流することは、業界関係者でも滅多にできることではない、しかも先ほどまで争っていたレーシングチームの垣根を超えて。車両供給するレクサスだからこそできるAmazingな体験だ。

この日の最後は、会場に展示されていた、レクサスのフラグシップクーペLC500と記念撮影。LC500は、来年の発売が予定されているほか、SUPER GTでの参戦も計画されており、会場にはその車両も展示。ちなみにレースウィーク中は、多くの方が、その優美なフォルムを撮影していた。

■ Amazingで忘れられない体験

レース決勝日の日曜日は、まずレース前のピットを訪問。ピットウォークでもピットに入っているマシンを見ることができるが、ほんの少し手を伸ばせば触れられるほどの近い距離まで近づくことは叶わない。さらに大量のタイヤや補修備品などが並ぶピットの裏側も見学することができた。

スタート前には、ホームスタートに並んだ状態でマシンを見学。一見華やかながらも、集中するドライバー、路面コンディションに合わせて最後の調整をするピットクルーなど、緊張感に包まれる現場を、肌で感じ取った。

決勝レースが始まると、VIPスイートだけでなく、コース内やスタンドの特別エリア、さらにレース中に作業車や緊急車両のみが通行することができるサービスロードをレクサスのSUVで巡りながら、マシンと同じ視線で観戦。中にはフェンスなど視界をさえぎる物のないゾーンもあり、臨場感は抜群だ。

さらに、普段立ち入りが許されていないコントロールタワーやプレスルームといった、バックヤードの見学も行われた。

レース中、レクサス車が活躍する度に、VIPルームが大きく沸く姿は印象的。このレースは、今季初勝利を飾るなど、レクサス勢が大活躍!チェッカーフラッグが振られた瞬間は、最高の盛り上がり!まさにAmazingで忘れられない一日となった。

この観戦ツアーを企画したレクサスの天野グループマネージャーに話を聞いた。

「多くの方に、レクサスというブランドの目指すところと、レースの楽しさを、レクサス流のおもてなしで知って頂きたいと思い、GT観戦プログラムは、3年前から計7回実施してきました。鈴鹿での開催は3回目ですが、念願叶って、はじめてVIPスイートで実施することができ、過去最多の応募者数となりました。自分自身、大変興奮しています(笑)」

このようなツアーは、レクサスユーザーでなければ体験できないのだろうか。「今回参加された方の約半数は、レクサス以外のブランドに普段乗られている方です」と、意外な答えが返ってきた。「レクサスは、まだ日本では11年しか経っていない若いブランドです。普段レクサスに触れられていない方に、私たちが標榜する「Amazing in Motion」を体験して頂ければと思い、オーナー限定という形はとっていません」。

さらに「このツアーに参加された方の中には、自動車レースの観戦が初めての方も。このイベントをきっかけに、サーキットに足を運んでいただければ、レクサスを応援して頂ければ、企画した者として、これほどうれしいことはありません」。

レースに関わるほとんど全てを、たっぷりと見て感じることができただけでなく、それをレクサス流のラグジュアリーさで楽めた2日間。レーシングチームで、このようなツアーを実施している場合もあるが、ここまで内容の濃いものは、そう多くはない。参加された方々は、夫婦はもちろんのこと、小さな子供と父親、そして若いカップルの姿も。参加者全員が、大変満足した笑顔でサーキットを後にした。

レクサスだからこそ実現できたといえるこの企画。天野氏は「今後も続けていく予定です」と語る。併せて、このレース観戦以外にも、様々なイベントを実施してきたレクサスが、今後私たちにどのような驚きの体験を提案してくるのかも楽しみになってきた。【東京ウォーカー】