地球によく似た惑星「プロキシマb」、4光年先に発見。最も太陽系に近く、生命存在の可能性も
生命の存在が可能な「ハビタブル惑星」に関して大きな発見です。地球から4光年と過去最も近い位置の太陽系にて、新たにハビタブル惑星の可能性がある「プロキシマb」が発見されたのです。
今回発見されたプロキシマbはProxima Centauriという、ケンタウルス座の方向に位置する赤色矮星の太陽系に存在しています。ハビタブル惑星とは地球のように地表が岩石でできており、水が液体で存在可能な惑星のこと。プロキシマbは恒星のかなり近くに存在しますが、水が存在できる条件であることがわかっています。
プロキシマbの発見は2013年に遡りますが、当時は確たる証拠を得ることはできませんでした。その後に天体観測グループのPale Red Dotの働きにより、プロキシマbの存在が確認されたのです。プロキシマbは地球の1.3倍ほどの大きさで、恒星から700万kmの距離を周回していることが観測されています。
さて、実際にプロキシマbがハビタブルか否かですが、現時点ではまだわからないのが正直なところです。水が液体で存在可能なのは確かですが、その環境は大きく異る可能性があります。さらに、すぐ近くに存在する恒星からの強烈な放射も地球とは異なる条件です。また、プロキシマbの大気が生命の誕生を可能にするものなのか…などなど、現時点ではわからないことだらけです。
また恒星に非常に近い惑星の特性として、重力に起因する潮汐力によってプロキシマbが同じ面を恒星に向け続けている可能性があります。この場合、恒星に照らされる面は熱くなりすぎ、水は反対側の面にしか存在しないことになります。逆にきちんとプロキシマbが回転している場合、水は赤道付近に存在することになります。
今後、地上や宇宙望遠鏡によってプロキシマbの観測が行われ、その詳細が明らかになることでしょう。はたしてこの惑星には生命が存在しているのか…なかなか有望な候補が現れましたね!
Image Credit: ESO/M. Kornmesser
■A potentially habitable planet has been discovered just 4 light-years away
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