打率リーグトップのロッテ・角中勝也

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◆ パの打率3割打者はロッテ・角中のみ

 セ・リーグは坂本勇人(巨人)、菊池涼介(広島)、山田哲人(ヤクルト)など11人(規定打席到達者)が打率3割を超えている。一方で、パ・リーグはというと、打率1位の角中勝也(ロッテ)が打率.335を記録しているものの、2位以降は打率3割台が1人もいない状況となっている。

パ・リーグの打率トップ5

1位 .335  角中勝也(ロッテ)

2位 .2994 陽岱鋼(日本ハム)

3位 .2989 糸井嘉男(オリックス)

4位 .2985 内川聖一(ソフトバンク)

5位 .298  鈴木大地(ロッテ)

 前日まで、現在打率1位の角中とともに、打率3割を超えていた陽岱鋼(日本ハム)が11日の西武戦で、3打数0安打に倒れ、打率が.299に下がった。さらに、前日まで打率.2989だった内川聖一(ソフトバンク)が11日のオリックス戦で、4打数1安打で打率.2985。10日終了時点で打率.2986の糸井嘉男(オリックス)は、3打数1安打で打率.2989となった。

 ちなみに、1950年に2リーグ制となってから、今季のように打率3割を記録した選手が、1人だったシーズンは過去に4度(1959年のセ・リーグ、1962年のセ・リーグ、1970年のセ・リーグ、1971年のセ・リーグ)ある。仮に今季のパ・リーグで、打率3割打者が1人となると、45年ぶりの“珍記録”だ。

 残り40試合弱。昨季は柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)の2人がハイレベルな首位打者争いを繰り広げたが一転、今季は3割打者が1人と珍しい現象が起こっている。パ・リーグ野手陣の奮起に期待したいところだ。

◆ 1959年、1962年、1970年、1971年の打率ベスト5

【1959年】セ・リーグ

1位 .334 長嶋茂雄

2位 .296 飯田徳治

3位 .287 与那嶺要

4位 .284 坂崎一彦

5位 .282 森徹

【1962年】セ・リーグ

1位 .307 森永勝治

2位 .293 近藤和彦

3位 .290 並木輝男

4位 .2880 江藤慎一

5位 .2876 長嶋茂雄

【1970年】セ・リーグ

1位 .325 王貞治

2位 .294 安藤統夫

3位 .284 遠井吾郎

4位 .283 木俣達彦

5位 .281 松原誠

【1971年】セ・リーグ

1位 .320 長嶋茂雄

2位 .285 衣笠祥雄

3位 .283 水谷実雄

4位 .282 柴田勲

5位 .280 江尻亮