中国で意味の分からない日本語案内が後を絶たないのと同様、日本にも中国人が見て首をかしげたくなるような、もはや「案内」の意味を持たない支離滅裂な中国語案内が氾濫している。中国メディア・観察者網は21日「日本の中国語案内はどうしてこんなにめちゃくちゃなのか」とする文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国で意味の分からない日本語案内が後を絶たないのと同様、日本にも中国人が見て首をかしげたくなるような、もはや「案内」の意味を持たない支離滅裂な中国語案内が氾濫している。中国メディア・観察者網は21日「日本の中国語案内はどうしてこんなにめちゃくちゃなのか」とする文章を掲載した。

 文章は、日本を訪れる中国人観光客の増加に伴い、多くの日本の店舗が中国語の案内を掲示するようになったと紹介。しかし「中国語のレベルは不合格ものであり、翻訳は問題だらけ。爆笑ものである」と評した。そのうえで、「一度に大量の紙を流すな」が「一度にたくさんの論文をフラッシュさせるな」、「係員までお声がけください」が「声を職員に差し出してください」などといった例を紹介している。

 「お声がけください」については、かろうじて意味が通じるレベルと言えるが、「紙を流すな」については全く意味不明で、そこはかとない笑いがこみ上げてくること請け合いである。こういった「トンデモ訳」が発生するのは、自動翻訳に頼りきった結果なのだが、全く中国語の心得がない人は、そんなことは知る由もない。日本語の表現をそのまま中国語にしても支離滅裂になる。自動的に中国語の慣用表現に置き換えてくれるようなシステムができればいいが、まだまだ時間はかかりそうだ。

 記事はさらに、「日本人の中国語はひどい」というところから、「中国語だけでなく英語もひどい」という話題に振り、如何に日本人の脳がが英語を話すのに向いていないかについて、専門家などの話を交えて論じている。日本人からしてみれば、実に余計なお世話である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)