21日、韓国の国家人権委員会は大学の寮で生活する学生に対し、TOEICの点数を基準に外出や外泊を禁止することは憲法の保障する幸福追求権と私生活の自由を侵害するとの判断を下した。写真は韓国の大学構内。

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2016年6月21日、韓国・YTNによると、韓国の国家人権委員会は同日、大学の寮で生活する学生に対し、TOEICの点数を基準に外出や外泊を禁止することは憲法の保障する幸福追求権と私生活の自由を侵害するとの判断を下した。

昨年10月と今年3月、海洋大学1年のAさんら2人は「TOEICの成績が550点を超えなければ外出と外泊を禁止する」という寮の規則は過酷だとして、国家人権委員会に陳情書を提出した。これに対し、同委員会は「教育の目的があったとしても、学生の基本権を制限する時には最小限にとどめなければならない」と指摘し、「学則や規定に従わず、構成員と事前に合意しなかった点も問題だ」と判断した。

一方、学校側は「多国籍の船員が増えて英語の重要性が高まっている。TOEIC650点を超えなければ卒業できないため、やむを得ずショック療法を選んだ」と説明した。

これについて、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せた。

「自分たちの時代にはそんな規則はなかったのに、なぜ今の若者だけに強要する?TOEICが何だというの?」
「TOEICは人格?そんなんだから子供たちは社会に出た時に競争ばかり意識して適応できず、さまざまな事件が発生するのでは?本当におかしな国だ」

「情けない。英語の知識よりも人格を育ててほしい」
「この記事を外国の人が見るのではないかと心配になる。韓国はばかげた国だと批判されそう」

「たった550点を取れない大学生がいるということが不思議」
「差別ということは理解できるが、国立大学の学生が550点も取れないの?税金がもったいない」

「外出を禁止した寮も、550点を超えられない生徒もどっちも問題」
「実際、韓国には『英語ができなければ人間じゃない』と考えている人が多いが、とても深刻な問題だ。そんな主張が当たり前になった社会を想像すると、鳥肌が立つほど恐ろしい」(翻訳・編集/堂本)