本田圭佑が所属するミランは28日の株主総会で、2015年の決算で8930万ユーロ(約110億円)の赤字を計上したことを発表した。一部の小株主からは手厳しい批判の声が届いている。

シルヴィオ・ベルルスコーニ会長の意向でシニシャ・ミハイロビッチ前監督を解任し、ユースを率いていたクリスティアン・ブロッキ監督を昇格させたミランだが、前節で最下位エラス・ヴェローナに1-2と逆転負け。残留を争う格下との2連戦で白星なしに終わり、激しい批判を浴びている。

近年の相次ぐ監督交代や低迷から、一部の株主は経営陣に怒りをあらわにしている。28日の総会では、以前から経営陣を批判するジュゼッペ・ガッティ氏から次のような声が寄せられた。『milannews.it』が報じている。
「ミランの経営は完全に間違えている。スポーツ的ではない理由でイブラヒモヴィッチにチアゴ・シウバという2人のベストプレーヤーを売却してから、我々は新たなチームをつくることができていない。我々はたくさんの金を下手に費やした。ミラン最悪の時期でも、当時の会長はバレージ、タッソッティ、マルディーニなど、4、5人の最高級の選手を残した。今はそういう選手がいるだろうか?」

「ガッリアーニ(CEO)とベルルスコーニに主な責任があると思う。この5年間の選択をしてきた人たちだ。ベルルスコーニは多くの勝利を収めたが、この5年は何も勝っていない。これは怒り狂うサポーターが言っていることだ」


さらに、イタリアメディアの報道によると、小株主たちはパオロ・マルディーニ、ジャンニ・リヴェーラ、クラレンス・セードルフ、デメトリオ・アルベルティーニといったクラブのレジェンドたちを取締役に就任させることを提案したとのこと。だが、現経営陣がこれを拒否したそうだ。


クラブの身売り話も騒がれているミランは、暗い話題ばかりが続いている。