相手がどのような気持ちで来るかまだ分かりませんが、我々はとにかく勝つトライをしてきました。サポーターが味方しないとしても、集中して、確固たる決意を持って勝ちにいかないといけないと思っています」
 
――ハリルホジッチ監督は、ブラジル・ワールドカップの時にアルジェリアで素晴らしいサッカーを披露して称賛されましたが、それまでにファンやメディアから厳しい批判もあったと聞いています。今、日本で厳しい声もありますが、そのなかでどのように自分の中で落ち着かせたり、着実にチームを成長させようと思っていますか?
 
「このようなプロジェクトを持ったチームと仕事をするのは初めてではないです。私はいろんなクラブや代表で働いてきました。私が着任する時は、大体がデリケートな状態でした。そこから向上させ、発展させないといけない。
 
 もちろん、フットボールに関しては、なかなか発展しない面もあります。多くの人は、焦ってなかなか待てない。特にサポーターとメディアは早く結果が欲しい。数日でいろんなことがすぐに変わると思ってしまう人もいます。期待に応えないといけないと思っていますが、私が日本代表に思うのは、トレーニング時間がまだ少ないということです。そして、日本代表が違う側面を見せないといけません。
 
 そのためにはもっと時間が必要です。皆さんが気付かれたか分かりませんが、いろいろな発展を成し遂げています。特にディフェンス面。そして攻撃面もです。と同時に、ビッグチャンスもかなり作り出しています。攻撃面に関するプレーの回数は、興味深いものがあると思います。ただ、得点をたくさん取れていない。それは今後、おそらく良くなると思うし、発展していくことは確信しています。ただ、それには時間が必要でしょう。
 
 いろいろなところで批判が起きるのは、ノーマルなことだと思います。全世界の代表監督はいつも批判されています。もちろん国の首相も同じです。ただ私はすべきことが分かっていますし、おそらく1年後、2年後、3年後には、また別の話になっているのではないかと思います。これまでに幾つかのクラブで働いてきましたが、すべてのプロジェクトで成功してきました。日本代表でも成し遂げられると思っています。メルシー、ありがとう(日本語で)」