復帰が8月中旬を予定されている楽天の銀次©BASEBALLKING

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 バレンティン(ヤクルト)や糸井嘉男(オリックス)など各球団主力の離脱が相次いでいる。楽天やヤクルトは故障者が続出し、チームスタッフを急遽育成選手として契約を結んだほど。

 その中でもパ・リーグ5位の楽天は、主力の故障者が他球団に比べると多い。昨季は糸井と首位打者争いを演じた銀次は、5月22日の西武戦の走塁中に左すねを痛めて、翌日に登録抹消。当初は7月下旬に復帰予定となっていたが、6月26日に病院で検査を受けた結果『左腓骨の不全骨折』と診断された。復帰時期がさらに遅れシーズン終盤の8月中旬を予定されており、貧打に泣く打線の中で主力打者の長期離脱はかなり痛い。

 その一方で、左肋骨の骨折で離脱している扇の要・嶋基宏は、間もなく一軍復帰できそうだ。ファン投票で選出されたオールスターゲームに出場できる予定で、早ければ12日のオリックス戦から実戦復帰する可能性もある。9日のオリックス戦でペーニャが左手に死球を受け、左手の打撲と診断されるなど、故障者に泣かされている楽天だが、主力の早期復帰が待たれる。

 セ・リーグ最下位の中日も開幕から守護神の岩瀬仁紀が、左肘痛で離脱。ここまで二軍での登板もなく、復帰に時間がかかりそうだ。復活を目指す吉見一起は、2年ぶりに勝利を挙げるなど3勝0敗、防御率0.84の成績を残していたが、5月30日の日本ハム戦で右肘に違和感を訴え降板。

 6月4日に更新した自身のブログでは「数日経てば、一軍のマウンドにいると思います」と綴っていたが、現時点で一軍に復帰していない。投手を中心にするチームなだけに、先発とリリーフの柱が不在なのは痛い。今季のセ・リーグは混戦となっており、最下位ではあるが優勝の可能性が残されている。彼らの力が必要になってきそうだ。

 その他、首位を走るソフトバンクは大隣憲司、長谷川勇也、鶴岡慎也など主力が故障離脱も、分厚い戦力で両リーグ最多の貯金20を作っている。

◆主力の主な故障離脱者

【ソフトバンク】

大隣憲司

鶴岡慎也

長谷川勇也

【オリックス】

糸井嘉男

西野真弘

小谷野栄一

平野恵一

【ロッテ】

荻野貴司

【楽天】

ミコライオ

銀次

藤田一也

嶋基宏

【巨人】

片岡治大

【阪神】

西岡剛

【広島】

中田廉

黒田博樹

【中日】

岩瀬仁紀

吉見一起

浅尾拓也

バルデス

【DeNA】

石川雄洋

【ヤクルト】

バレンティン