宮崎あおいと長澤まさみが10代だったころ 当時の「ピチレモン」の懐かしさがヤバイ

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ローティーン向け雑誌「ピチレモン」が2015年7月号に大幅リニューアルし、タイトルロゴを「Pichile」に変更する。背伸び願望の高い今どきの女子中学生の感覚に合わせ、キャッチフレーズを「女の子が初めて手に取るファッション誌」から「今より“3歳”オトナの自分になるっ!」に改める。

ピチレモンといえば、宮崎あおい長澤まさみなどの有名女優を輩出してきた雑誌だが、当時ローティーン女子じゃなかった筆者は彼女らがモデルとしてどう活躍してきたのか知らない。古書店をめぐり10年以上前のピチレモンを発掘してきた。

今では見られないファッション


2001年8月号は宮崎あおいがセンター、その隣に長澤まさみという豪華な表紙。当時の宮崎は15歳、長澤は14歳という若さだ。どちらも初々しく無邪気の笑顔を浮かべているが、現在の顔の特徴が十分うかがえる。「完成」された状態でしか見たことがなかったので、なんだか新鮮に映る。

雑誌内の「ピチモ注目★夏のファッションアイテムを教えちゃいます」特集にも宮崎は登場。真っ赤なTシャツにデニムのカーゴパンツ、トートバッグを合わせたカジュアルなスタイルだ。

「基本的にはラフなスタイルが好き。小物でかわいくおしゃれしたいな。今年はAOIにしてはめずらしく、赤や緑の色がハッキリしている服をたくさん買っちゃったの。気がついたらクローゼットが赤だらけ…どうしよう(笑)」
とコメントしている。

一方の長澤は、なかなか攻め込んだ服装を披露する。紫色のヒョウ柄ワンショルダーTシャツに、髪型は前髪をゴムでしばりあげた「デコ出し」だ。とてもいまではお目にかかれない。写真の横に書かれた発言もテンションが高い。

「夏のまさみのテーマは、”オトナっぽく”!シルバーアクセにもチャレンジ中なんだけど、いちばん気になってるのはやっぱりワンショルダーのトップス。今、着てるみたいなちょっと肩ヒモがあるのもカッコいいよね」

2001年というとつい最近な感じもするが、15年近く前なので微妙に違和感のあるファッションに出くわすこともあり、なぜか星条旗柄のTシャツを着た当時15歳の大沢あかねも発見した。

モーニング娘。が大ヒットしていた時代



ひとむかし前に発売された雑誌は、モデルだけでなく掲載されている広告や新商品がおもしろい。例えば同誌の「夏休みの遊びはコレ!モー娘。ヒット曲採点バトル」という記事。テレビに繋いでカラオケができる玩具「e-kara(イーカラ)」を扱っている。カラオケが家庭でもできるとして、当時は革命的なグッズだったのだ。モーニング娘。の「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」など計10曲が入ったカードリッジ(!)を、マイク型の本体に挿しこんで歌う。

マクドナルドとのコラボレーション企画「マックでスマイル」のコーナーも味わい深い。ピチレモン読者が群馬県高崎市のマックの店舗に大集合。思い思いのポーズをとるローティーンの写真が3ページにわたって掲載されている。「みんなにとってマクドナルドってどんなところ?」という質問に、「安くておいしいとこ!」「友達と恋バナするとこ」「ピチレを読むところ」と答えている。

最近のようでいてけっこう昔、そんな2000年前後の雑誌は奥が深い。