ネット編集者、中川淳一郎は夢を抱かない。2009年に出版した『ネットはバカと暇人のもの』がベストセラーになり、以降その過激な言動でネットを中心に耳目を引き続けてきた中川淳一郎の新刊のタイトルはまたまた刺激的だ。『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』(星海社新書)攻撃的なタイトルは彼のパブリックイメージを体現しているが、“良識派”が顰蹙するその過激さとは裏腹に、本書は真摯で誠実な仕事論である。「夢