桜美林、有馬・枝松のリレーで逃げ切る東大和南先発の田村夏を思わせる暑さの中で開幕した秋季大会の初戦は、工藤真彦監督が、「勝ったのが不思議なくらいですね」と言うほど、桜美林にとっては、もどかしい試合であった。試合は終わってみれば、1回の攻防が明暗を分けたことになる。1回表都立東大和南は、先頭の羽村祥が左中間を破る二塁打を放ち、続く伊藤和矢が送り、一死三塁のチャンス。しかし後続は、三振、死球、三飛に