アウシュヴィッツ強制収容所(写真:YMZK-Photo/PIXTA)複数の「正しさ」が衝突し、対立が深まる時代、人は「何でもあり」の相対主義に陥りがちになると指摘するのが、応用倫理学を専門とする村松聡・早稲田大学教授です。論理ではわりきれない問いに直面したときに“筋を通す”ための倫理とは何か? 村松氏が「ホロコースト」を題材に解説します。※本稿は村松氏の新著『つなわたりの倫理学 相対主義と普遍主義を超えて』から一