グローバル経済は一時的なものだったと考える必要があります(写真:Mayucolor/PIXTA)戦争の時代に足を踏み入れた今、国際経済の未来をどのように考えるべきなのか。1919年、第一次世界大戦終戦直後に同様の問題に立ち向かった人物が、20世紀最高の経済学者とも称されるジョン・メイナード・ケインズである。彼の国際経済観を描いた『平和の経済的帰結』(1919)は、二度の大戦の戦後処理と現代まで続く国際経済の枠組みの発端と