土石流は逢初川を伝って流れた。道路から上流側には、いまでも大量の土嚢(どのう)が積まれたままになっている(静岡県熱海市、6月29日筆者撮影)7月3日、静岡県熱海市の土石流災害発生から2年を迎えた。最大約45メートルまで積み上げられた盛土は豪雨で土石流と化し、家屋を次々となぎ倒し、28人の犠牲者を生んだ。この災害を機に、「盛土規制法」がこの5月に施行されるなど、災害の防止に向けて一歩進んだが、いまだ法の規制が