スペイン戦後、久保建英の表情は明るかった。優勝候補にも挙げられ、自らが育ち、プレーする国の代表チームに、日本は劇的な逆転勝ちを収め、グループリーグを首位で突破したのだ。だが、久保自身のプレーに限って言えば、前半での交代となり、見せ場はほとんどなかった。にもかかわらず、表情に笑みと余裕があふれていたのは、自身の復調を感じつつあるからだった。「今日は体がキレていた。コンディションはよかったです。