「奇跡のチーム」大島高校〜激闘の夏(後編)前編:大島高校ナインの意地と成長の夏はこちら>>「稼頭央、マジごめん。マジごめん。マジごめん......」西田心太朗はうめくように繰り返すと、両手をヒザについて顔を伏せた。大野稼頭央も同じ体勢でうつむいたまま、肩を震わせていた。鹿児島大会決勝戦の試合直後、グラウンドで閉会式の準備が進んでいる時のことだった。鹿児島実に2対3と惜敗した大島高校の三塁側ベンチ前で