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●スマホ的な操作も可能なガラケー19日のKDDI発表会でau2015年春モデルとして登場したシャープの「AQUOS K」。見た目はガラケーながら、Android搭載でタップやスライドといったタッチパッドの操作が可能と、ガラケーとスマートフォンの機能をあわせ持つ「ガラホ」として話題だ。はたして「AQUOS K」はどんなユーザーに向けて作られたのか? 何ができるのか? 製品のコンセプトと気になる性能を、21日に開催されたシャープ発表会にてシャープの常務執行役員にうかがったので、Q&A方式で紹介していきたいと思う。

○ガラケー世代がターゲット

Q.「AQUOS K」の主要ユーザー層は?

A.ケータイを使う50代と30代が中心

中田戦略企画部部長によると、「AQUOS K」のターゲットとしてケータイの主要ユーザー層である50代を挙げるとともに、30代のユーザーが多いことも触れ、ケータイを使うことが多い世代のユーザーをメインにしたいとコメントした。

Q.操作はキーだけで行えるのか?

A.テンキーのボタン入力に加え静電式センサーを使ったスマホ的な操作も可能

「AQUOS K」ではケータイでおなじみのテンキー操作もできるが、中田戦略企画部部長の説明によるとテンキー部分には静電式センサーが配置されており、スライド・タップ・ピンチといったタッチパッド的な操作が片手でできるようになっている。

Q.バッテリー容量はどれぐらいか?

A.1,410mAhと通常のケータイの約1.4倍

発表会において、シャープは「AQUOS K」のバッテリーは1,410mAhで一般的なケータイのバッテリー容量の1000mAhの約1.4倍と説明。また、スマホの省エネ技術を導入したとのことで、連続通話時間620分とこれまでのケータイの約2倍というバッテリーの持ちを実現されているという。

●「AQUOS K」で使えるアプリは?○タブレットとの連携が可能

Q.Wi-Fiテザリング機能の使い方とは?

A.テザリング用のキーを押して、設定画面から利用

「AQUOS K」の目玉のひとつがWi-Fiテザリング機能。キーパッドにはテザリング用のキーがあり、押すことでテザリング設定画面を出すことが可能だ。

Q.新機能の「PASSNOW」とは?

A.「AQUOS K」とタブレットを連携できる機能

「PASSNOW」機能では、「AQUOS K」への着信やメールの通知をタブレットに表示、写真の共有、タブレットで調べた番号を「AQUOS K」で通話できる、テザリングのON/OFFがタブレット側で操作可能といった使い方が可能。

○Google Playは使えないが、LINEアプリは使用可能

Q.Google Playは利用できるのか?

A.利用できない

中田戦略企画部部長によると、Google Playは利用できず、「AQUOS K」ではアプリのダウンロードはauスマートパスから行なうとのこと。

Q.LINEやFacebookの利用は可能か?

A.LINEはアプリをダウンロード、Facebookはブラウザ上で

SNSやソーシャルサービスの利用については、アプリで利用できるものとブラウザ上でしか使えないものに分かれる。中田戦略企画部部長によると、LINEはアプリをダウンロードすることで利用できるが、FacebookやYouTubeはブラウザでの利用になるとのこと。

Q.OSにAndroidを採用した理由とは?

A.開発のしやすさから

長谷川常務執行役員は「Androidを採用することでスマホとのシナジー効果が得られる。スマホで開発したものを取り込みやすい」とコメントした。

●MVNOは使えるの?○MVNOやVoLTEには対応せず、あくまでガラケーの延長線

Q.MVNOを使っての利用は可能か

A.利用できない

中田戦略企画部部長によると、「AQUOS K」はケータイユーザー向けに開発しているため現時点ではMVNOの利用はできないとのこと。

Q.料金体系はどうなっているのか?

A.現時点ではわからない

利用にあたって、ケータイとスマホどちらの料金プランが適用されるのか、または独自のプランが設定されるのか気になるところだ。しかし、今回の発表会においてシャープでは「キャリアではないため、料金についての発言は難しい」とプランについてのアナウンスはされなかった。

Q.au VoLTEに対応している?

A.対応していない

現時点では残念ながらVoLTEに対応していないが、長谷川常務執行役員は「今後はそういう展開もあるだろう」と対応を匂わせる発言も。今後に期待か。

Q.「AQUOS K」の発売日は?

A.2月下旬予定

Q.「AQUOS K」はケータイなのかスマホなのか

A.ケータイユーザー向けの進化したケータイと考えるのが妥当

ケータイとスマホのいいとこ取りをしているのが「AQUOS K」だが、発表会では長谷川常務執行役員のプレゼンで「ケータイをスマートに生まれ変わらせる」と説明している点や、中田戦略企画部部長の「ケータイを使っているお客様が本当に満足できることは何かということを考えた」というコメントから考えると、ケータイを機能拡張させたもの、と考えた方が良さそうだ。

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発表会では、検索やサイト閲覧の不便といったケータイ利用の不便さとそれを改善する製品として「AQUOS K」を紹介しており、従来のケータイをメインとして利用するユーザーのニーズに応えた製品という色彩が強い。しかし一方で、テザリングが利用できる点はケータイとスマホの2台持ちをしたいユーザーとしても気になるところだ。

今回のシャープの発表では料金プランについて触れられなかったが、テザリングのプランを追加してもリーズナブルに利用できるとしたら、モバイルデバイスを使いこなしているユーザーにとっても注目の製品かもしれない。

(記事提供:AndroWire編集部)

(丸子かおり)