大型で強い台風11号の影響で、九州や中国、四国に活発な雨雲がかかり、雨量が多くなりました。このあと四国や近畿、東海では局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。

九州や四国で雨量多く

大型で強い台風11号は、きょう6日明け方にかけて対馬海峡を通過し、10時現在は松江市の北西約240キロを1時間におよそ55キロの速さで北東へ進んでいます。

台風や台風周辺の雨雲が九州や中国、四国を中心にかかり、所々で激しい雨が降りました。1時間雨量は宮崎県延岡市北浦で47.0ミリ(4時23分まで)、大分県佐伯市で46.0ミリ(4時34分まで)を観測しました。

また、24時間雨量は高知県仁淀川町池川で179.0ミリ(8時50分まで)、宮崎県西米良村で168.0ミリ(6時30分まで)と雨量が多くなっています。

午後も局地的に非常に激しい雨

11時現在、九州の雨は小康状態となっていますが、四国を中心に活発な雨雲がかかっています。

このあとも四国は断続的に雨が降り、昼過ぎまでは雷を伴って非常に激しい雨の降る所があるでしょう。近畿は昼頃から、東海は夜は雨で、局地的には非常に激しい雨が降りそうです。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

非常に激しい雨って どんな雨?

非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上〜80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。

なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。